5000億光年分のmemories

緑が鬱蒼と生い茂る文化局の森の中…

今日も角の生えた悪魔がゴソゴソと何かをしている

のんびりしているように見えて、一切の動きに無駄がない

寡黙なので、傍目には分からないが、

よく見ると足元が小刻みにリズムを取っている

どうやら今日の彼はご機嫌のようだ

目の前の、いびつな形をした木製のテーブルの上に

所狭しと並べられているのは、

趣味で撮りためた、数多くの写真とビデオ…

（クッ、相変わらずだな♪）

ニヤニヤしながら、いつものように透明な目玉蝙蝠から

送られてくる画像を覗きこみ、こっそりと監視を続けるウエスターレン

「ウエスターレン？何やら楽しそうにしているな？

吾輩を放っておいたまま…(｡・ε・｡)ﾑｰ」

ちょっとだけ焼きもちを焼いて、口を尖らせるイザマーレ

そんな可愛いイザマーレに振り向き

「ん？なんだ？イザマーレ、おいで。お前も一緒に見るか？」

イザマーレの髪を撫でてやるウエスターレン

「ほら。あいつ、また

俺たちのデートシーン見て、ニヤついてやがるぞ♪」

八重歯を見せて笑いながら、イザマーレにキスする

最初から目玉蝙蝠の存在に気付いているベルデは

そんな２魔の様子に、ようやく苛立ち始めた