王道迷宮 おまけ
~ある日の会話①~
「この曲のこの部分のソロの時に、衣装に裾がフワーっと翻ると、
キレイだと思うんだよ ね!」
「オケピの中で翻っても誰も見てねぇし、邪魔なだけだろ…
それよりも、ここさ、こっちのメロディの方が良くねぇか」
「わかる!俺もそこ気になってたじゃんね」
自らの美しさに拘りの強いバサラの提案を、華麗にスルーして
音作りに没頭するウエスターレンとセルダに、リズム隊も加わる
「だったらドラムもこっちの方がハマるな」
「じゃぁ、ベースはこうだね」
早速カッカトムに聞かせてみる
「うむ。非常に良いな。吾輩にもしっくりと馴染むぞ」
「じゃぁ、カッカトム、1回こっちで歌ってみてくれ」
「…で、俺の衣装はどうする?」
「クスクス(*´艸`*) 参謀ったら♪…私が作り上げてみますので
試着なさって試されては如何ですか?え~い☆彡」
「うぉ!! さっすがリエリーヌ…う~ん、やっぱりイメージと違うなあ…」
~ある日の会話②~
「なんだろうねぇ…このオケピの存在が無性に腹立たしいんだよねぇ」
なんてことない時間に、突然、角を全開にして苛立つベルデ
意味が分からないので、最大級に怖い
「確かに、時々ベルデの音色にその苛立ちを感じるぞ(苦笑)」
カッカトムも思わず苦笑い
その後ろでコソコソと内緒話をし合うセルダとバサラ
「(コソコソ)ベルデ、あの事忘れてるの?」
「(コソコソ)俺、それ知らんけど、そんなにひどかったん?」
そこへ、聞き耳を立てながら近づくラァードル
「(コソコソ)なんの話して…(突然の大声)あぁ!
ベルデがコケたの知らなくて、
俺がその音に 合わせた時の…もがっ」
慌ててラァードルの口を塞ぎ、ベルデを見るウエスターレン
間違いなく、絶対に聞こえているはずなのに、まったく反応のないベルデ
むしろ、剣呑になった空気を心配して、カッカトムにおねだりをする
「カッカトムの力で何とかしてくれよぉ」
「お…おう。わかった。ウエスターレンとリエリーヌ!
オケピの雰囲気を何とかしなければならない。分かってるな?」
「勿論だ、カッカトム…」
「恥ずかしいです、もう…///////」
~ある日の会話③~
「ラァードルさ…アートってわかる?」
「は?セルダ…お前、急に何言ってんの?」
「だから、音楽はアートじゃんね♪ねぇハルミちゃん」
「ソウダニャー♪」
「…なんか…セルダだけじゃなくハルミちゃんにも
バカにされてる気がするし、意味わかんねえし…」
「わかっとるじゃんね」
「なんか悔しい…あ!おーい!ベルデ!」
「ラァードル、どうしたのぉ」
「ベルデ!…アートってわかるか?」
ラァードルの問い掛けに、秒針がきっかり一回転させた後
響き渡るのんびりした声
「アート?(チッチッチッ)いえ~~い!」