もも、いちご、あんず
もも、いちご、あんず 登場人物
百花
自身のCD発売&デビューコンサートに向けて
日々、練習に明け暮れる新米アーティスト
専属ヴォイストレーナーの倉橋 勇と相思相愛の仲。
倉橋のスタジオ前で起きた「ある者たち」との
不思議な出会いによって物語が動き出す
倉橋 勇
百花の専属ヴォイストレーナーで恋人
自身も数多の公演をこなすアーティスト。
「ある者たち」に対する百花の行動を見守りながら
ぼんやりと将来を思い描くようになっている様子
一檎(いちご)
「ある者たち1号」。魔界の元老院で暮らしているヒト型の人形。
スプネリアがラァードル殿下からプレゼントされたのだが、あることがきっかけで
人間界に繋がる道筋を覚えてしまい、頻繁に降りてくるようになった
推定年齢3歳くらい
杏子(あんず)
「ある者たち2号」。一檎と一緒に魔界から降りてきたヒト型の人形。
一檎より少しお姉さんらしい。人間界に降りてくるには魔年齢制限があるようで
人間界の飲料を口にしなければ、次は自由に降りて来られないらしい
そのため、必ずタワマン12階の百花の部屋に一檎と揃って姿を現す
作楽(さくら)
タワマンARCADIAがある界隈の、平凡なマンションに暮らす女性。
休みの日は散歩が日課。旦那と2人の子供がいるらしい
霊感が強いせいか、彼女の周りでは摩訶不思議な事が頻繁に起きる
タワマン13階西棟の「異次元コミュニケーションズ」で働く契約社員
バイトの稀依とは年齢の壁を越えて仲が良い
凛子(りんこ)
ある街周辺を管轄している蘭パンダ宅配便の配達員。
ある事件がきっかけで不登校になった娘に、心労が絶えない
花梨(かりん)
凛子の娘。中学でいじめに遭い、それ以降は不登校に。
心が定まっていないためか、霊魂の姿で作楽の前に現れたり
一檎や杏子たちと一緒に百花の部屋で遊んだりしている様子。
A
タワマン行脚&12階のジュース祭りにいつの間にか参加するようになった
正体不明の男の子
長い間、実の母親による代理ミュンヒハウゼン症候群のような虐待を受けており
見た目は小学1年生くらいに見えるが、実は花梨よりも年上の高校生
外美子(とみこ)
Aの母親。IBS(過敏性腸症候群)の傾向にあり
医学的にアレルギー判定を受けていないバラ科食物に
強い拒否反応が出る。
夫のささいな言動に過度に神経を尖らせ
それを回避できない、あるいは自信のなさ、自身の弱さを
「病弱な息子を世話する優しくて立派な母親」として
振る舞う事で補おうとする為に、Aのジュースに
自分用にストックしていた市販薬や洗剤を混ぜて
飲ませ続けていた
理仁(りひと)
外美子の夫。外美子と知り合う前に、前妻を病気で亡くしており
前妻との間に生まれた娘Bと父子で暮らしていた
前妻の時の事情か、あるいは理仁自身が多少、医学的な知識があり
外美子の挙動に不信感を抱くようになっている
B
理仁の連れ子。外美子の奇怪な言動による、第二の被害者
拗らせた結果、同級生の花梨(バラ科のかりんという名前だから)に対し
難癖や嫌がらせを行うようになっていた
匡輝(まさき)
顔を隠して作品を世に送り続ける覆面アーティスト。
ラジオのパーソナリティが主なライフワーク。
異次元コミュニケーションズでバイトしている稀依と
付き合い始めた様子
亮
光プロダクションのトップスター。公にはしていないが
タワマンにある自宅で甘い新婚生活を送っている様子
咲音
亮の妻。食堂で働く料理娘だが、妊娠している様子
新藤 等
山岡 晃に頼まれた資料を出門クリニックに持ち込んだ
山岡 晃か小倉か両方か
理仁から聞いた話と、外美子とAの診断カルテ、過去の経歴を
調べ、今後について対応を協議している模様
梅の霊魂(理恵)
物語のきっかけは彼女だった。
人間界で元気がない、自信をなくして彷徨っている
スプネリアの器(凛子)の子供を元気づけようとしている
幼児(一檎と杏子)に人間界行きの道を示し、その経過を見守る最中
タワマン12階のベランダで異質なオーラを感じて、ある場所(Aの部屋)へ向かう
イザマーレ&リリエル
梅の霊魂が人間界にて自身の盛った毒に苦しみ喘ぐ最中、リリエル自身の身体にも
相応の異変が起きて昏睡状態に陥ったが、当然、同じ場所に居たイザマーレの手により
救われた様子
ウエスターレン
魔人形の2人(一檎と杏子)の監視兼見守り役で、たびたびタワマン12階に
訪れている。Aの部屋で毒に犯され苦しむ霊魂(理恵)を助け、魔界に連れ戻す