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怒り


「閣下、ありがと。でも、俺やっぱ悔しいじゃんね。

このままじゃ、自分が許せない」


セルダの炎のオーラに再び怒りが満ち始める


「…お前なら、きっとそう言うと思っていたぞ。

それでこそ、吾輩が信頼する悪魔だ。セルダ。

次こそは、完膚なきまで叩きのめしてやれば良い」


力強いイザマーレの言葉に奮起し、改めて冷静に考え始めた


セルダは普段こそ暴れん坊の名を欲しいままにする悪魔だが

怒りが頂点に達すると、逆に冷静に緻密な計算ができるのだ


「おい、さっきからそこで無駄に苛ついてるウエスターレン、

それにベルデも…教えろ。奴らの本当の狙いを」


「フッ良いだろう。俺様に命令するなど10万年早いがな♪」


ニヤッと笑うウエスターレンの言葉に

ホッと安堵しながら頷くベルデ


ベルデが魔水晶で読み取った内容と

ウエスターレンが邪眼で見極めた内容は。ほぼ一致していた


「なるほどな…奴らは我々の動きにはまだ気づいてないな?」


「うん、そうだろうね。何しろ、軍事局のバサラが上層部への報告を

怠ってるおかげで、まだダンケルにも伝えられずにいるからね…(笑)」


ベルデの言葉に、イザマーレも苦笑していた




 
 
 

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