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思惑


数日後、

ベルデはダンケルから呼び出しを受ける


早速王室に向かうと、ダンケルとダイヤ、イザマーレとリリエル、

そして…なぜか人間の裕子が待ち構えていた


裕子をダイヤの専属使用人にするとの事。

時空の縛りを回避するため、人間界に定期的に帰す役目を

王室の出入りが何かと多いベルデに、押し付けると…


「時々、和尚の身の回りのお世話もさせてあげてくださいな」


にこやかに話すリリエルの髪を撫でながら、

イザマーレも補足説明する


「人間界の調査要員を探してたよな?

裕子はリリエルに似て、かなりしっかり者だぞ。

文化局長付の部下として配属させるから

よろしく頼むな。」


「…ふぅん。分かったよ。裕子ちゃん、だったっけ?

よろしくね」


いろいろな面倒を、押し付けられた感満載だが

思惑通りに事が運び、密かにほくそ笑むベルデ





裕子に、「始まりの場所」に落ちていた種の品種を

調べさせるベルデ。



すぐさま裕子は、花の美術館に行き、

人間界にどこにでもある品種のようだと報告する



「やっぱりそうか…ありがとね。すごく助かったよ。

これから人間界に戻るまでの間は、ダイヤちゃんの所で

自由に過ごして構わないよ。時間が来たら、人間界に戻る前に

僕の所に寄る事。分かったね?」


「////////はい…かしこまりました」

薄っすらと顔を赤くし、頷く裕子



 
 
 

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