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悪夢


飲み会が終わった夜…

ダイヤは裕子の部屋に泊まる事になった。

裕子は『悪魔なのに布団で寝るんかい!』と

笑いながら用意してくれた…


眠りについたダイヤは夢を見ていた




『ダイヤ様は一体何処に行かれたのでしょうか?

全く連絡すらも無いみたいですね…』

リリエルが心配そうに言っている


『あいつの事なんかどうでもいい。忘れろ…』

イザマーレが髪を撫でて囁く





『…流される奴が私の后だとは…間違ってたな。』

ダンケルまでもがリリエルに微笑んで言っていた


『リリエルが居れば魔界も安定する。

勝手に人間界へ逃げ込んだダイヤなど忘れ

我々だけでこの魔界を纏めればいい…

あいつの魔力も奪い取り、

戻れなくしてやろうか…なぁ、イザマーレ』

ダンケルは冷徹な口調で言っている


…私は要らない存在?

…陛下もやっぱりリリエルの方が良いと思ってるってこと??


『御意…陛下仰せのままに…』

イザマーレもニヤッとしている


『イザマーレよ…

あいつの全ての記憶を消し去り人間界へ捨てろ…

リリエルは色々こなしてくれている。これからも頼むぞ!』


『はい!陛下。頑張りま~す!』

リリエルの言葉にダンケルはリリエルを愛しく見つめている


…嫌だ…こんなの…リリエル様ばかり…

こんなの嫌…陛下まで!!何故!…



「…なっちゃ~ん?…大丈夫?」

ダイヤはガバッと起きた…

うなされていたせいか額から汗が流れていた


「…夢?…か…」

ダイヤはホッとしていた


「うなされてたから起こしたよ。大丈夫?」

裕子は朝ごはんを作りながら心配そうに言った



「悪魔でも悪夢見るんだね~(笑)ご飯食べよ?ね?」

裕子は笑顔で言った…









 
 
 

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