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真実


「最期の時間くらい、静かに過ごせ……」


イザムと一緒に、人間界の部屋を訪れたリリエル


「私」はその時、部屋の中でいつものように小説を書いていた

現れたリリエルは、嬉しそうに微笑んで伝えてくれた

大好きなイザマーレ閣下と、やっと一緒になれると……


大切に集め続けた閣下のグッズも持って行きたかったけど

貴女にあげると微笑んでいた


ドアを開けて、イザマーレ閣下に迎えられ

幸せそうに旅立つ姿を今でもずっと忘れない


リリエル、よかった……


実は、リリエルは

人間として生まれ変わることはできなかったのだ

生まれ落ちる寸前に、その名を産みの親に奪われ

彼女の想いを感じ取りながら、一緒に生きてきた「私」


そのおかげで、今では「私」も、閣下が大好き。

そして、イザマーレ閣下が愛するリリエルの幸せを

「私」もずっと願っています。



                    🌷里好🌷



 
 
 

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