雪合戦
- RICOH RICOH
- 2024年10月21日
- 読了時間: 3分
「寒!!」
厚着していても寒さに弱いダイヤ。
カタカタ震えて立っている。
「ダイヤ、おいで…」
ダンケルがダイヤをマントに入れて暖める
マントから顔を出しニコニコしているダイヤ
「…暖かい…ね~😍」
ダンケルを見つめて言う。ダンケルも微笑んで抱きしめた。
ミカエルまで姿を現したので
セリーヌ達は先程のこともあり苦笑していた。
「ダイヤちゃん~!!も~!!」
バナトラが鎌倉から顔を出しニヤニヤして言った
「////陛下の中暖かくって(/ω\)キャー!」
照れてダイヤは言った
「理事長…楽しいことしましょうよ…(・∀・)ニヤニヤ」
リリエルが雪の塊を持って含み笑いをしている
「…ほぅ…面白い…夏の事も有るしな…手加減はしないぞ…」
ダンケルが更に冷徹に笑う。
ピリピリと真っ黒いオーラがダンケルの身体から溢れ出る。
ダイヤはダンケルから離れ見守った。
「ルールは簡単。降参したら負け」
「勝ったらイザマーレを借りるぞ?良いのか?」
「それは駄目~💢負けないもん‼️」
リリエルが言った途端に雪合戦が始まった。
バシバシ投げるリリエル。
軽い身のこなしで避け一気に投げつけるダンケル
目の前で繰り広げられる光景に、
生徒たちも雪玉を作り続け、声援を送る。
どう見ても、リリエルに多くの雪玉が集まるのは
副理事長の仕業。
その内にウエスターレンまで参戦…
ぶち切れたダンケルは魔力で何万と雪の塊を作り一気に魔力で投げる。
それをウエスターレンが炎で溶かす…
「…あ~ぁ…理事長もウエスターレン様も…大人げないなぁ…」
ダイヤは鎌倉の中でお茶を飲みつつ、ホッとしながら眺めて呟く。
ミカエルも一緒に炬燵に入って餅を焼き食べている
「餅、焼けたぞ?食べな…」
ミカエルが皿に取りダイヤに渡す
「は~い(≧∇≦)頂きます♪♪」
モグモグタイムが始まる…
その内にダンケルとウエスターレンは睨み合い、
更にバトルが発展しそうになるが…
肝心のリリエルはいつの間にか鎌倉の中で
イザマーレのマントに包まって、イチャイチャしている。
「リリエル!貴様、どういう魂胆だ?!」
ウエスターレンとのバトルに夢中になった隙に、
イザマーレを取られて悔しいダンケルが怒鳴る
「ふふっ 負けるが勝ちで~す♪」
「まったく、お前という奴は。
吾輩の事になると見境がなくなるな(笑)」
言葉とは裏腹に、穏やかな笑顔で見つめるイザマーレ
「せっかくだから、ウエスターレン様も一緒にと思って…
イザマーレ様も、本当は一緒に楽しみたかったのでは…?」
リリエルもニコニコ微笑んで、見つめ返す
「雪が全部溶けないように、協力してやったんだ。
感謝しろよ?」
ニヤッと笑い、髪を撫でるイザマーレ
(紅蓮の炎、ウエスターレンの能力をもってすれば、
校庭はおろか、魔界中の雪を一瞬で溶かしても不思議ではない
少なくともここに作り出した6つの鎌倉と、
屋敷の庭に鎮座する2体の雪だるまは守ってやらないとな…)
そして…
「もう!いつまでも睨み合ってないで、
キリがないから終了にしませんか?
理事長、ダイヤも鎌倉の中でぬくぬくしてるので、
冷えた身体を休ませて暖めてください。」
ダイヤはダンケルに抱き付き、止めに入った。
「ウエスターレン!お前もこっちに来い!」
イザマーレがウエスターレンを呼ぶ
(陛下とあれだけ遊べば、魔力も消耗する。
吾輩のコントロール下であれば、雪の季節も
お前と楽しめるな。ウエスターレン…)
ウエスターレンだけに聞こえるよう、発したテレパシーの声。
「「仕方ない。次までお預けだな💢」」
ウエスターレンとダンケルが一斉に言った
雪合戦が終わった後、周りの雪は地面が見えるほどだった。
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