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お仕置き


魔女との火遊びは、

イザマーレとウエスターレンの絆をより強固にし

リリエルの実像に怯えたダンケルから

「イザマーレとウエスターレンの仲を引き裂く行為は、

王家への反逆と捉える」と宣言まで出させた


校長とだけではなく、守衛のウエスターレンとも

いつでも好きなだけ扉を消せるよう、

学園の副理事長室と校長室の間に情報局を移管させた


幸せそうなイザマーレに、リリエルもいつも微笑んで寄り添う


リリエルの叱咤のお陰で、

大事な居場所を見失わずに済んだウエスターレンも

より一層、リリエルに一目置くようになる


「お疲れ様です。副理事長。ウエスターレン様も♪」


いつものようにニコニコしながら、

リリエルがお茶を淹れていた


「ありがとう。いただくよ」

「気が利くな。リリエル。サンキュ♪」


イザマーレもウエスターレンも、

リリエルに差し出されたお茶を嗜む





「…それにしても、おっきい胸だったな…あの魔女さん。

ウエスターレン様、長い足の下を潜りたいって、

私の方が先に言ってたのにズルいですぅ。」


首を傾げて呟きながら、

心許ない自分の身体を見比べて俯くリリエルに

揃ってお茶を吹き出す2魔


「(汗)い、いや…リリエル、あのな…」

焦ってたじろぎながら、

だんだん笑いがこみ上げるウエスターレン


「…さて。そろそろ一遍、

締め上げる必要があるな。リリエル。

そもそも見回りからすぐに戻らず、

トンズラするなど、誰に教わったんだ?

悪い子はお仕置きするぞ♪」


言葉とは裏腹に、

穏やかな笑顔でリリエルを抱き上げ、連行するイザマーレ



この頃から、副理事長室のある校舎そのものの扉が

消えるようになった…




 
 
 

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