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休日出勤


職員室。


PCを立ち上げ、担当するクラスの情報を確認していると

ダイヤの耳に入ってくる職員同士の会話…


『校長と副理事長は、ほぼ毎日の様に扉消してるんだって!!』

『呆れるほどラブラブだよな!まったく…』

クスクス笑ってる職員の悪魔…



「……はぁ……」


ダイヤは横目に見ながらため息を付いて首を回した。

その声を聞いたかの様に、噂話をしている職員が寄ってくる


「もう副理事長に挨拶なさいましたか?新米さん」


「…いいえ。まだお逢いしていません。」

お茶を飲みつつ言った


「貴方が来てから結構経つけど…仕方ないか…」

フフッと笑いながらダイヤの顔を見る。


「ミルさん…副理事長ってどんなお方なのですか?」


「どんなってそりゃあ、素敵に決まってます!

会えば分かりますよ♪ほぼ校長といるけどね。

あと守衛さんともね。」


「…へぇ…そうなんですかぁ…」


(…校長と副理事長…夫婦って、守衛のウエスターレン様が

言っていたな…仲の良い夫婦だこと…)


そんな事を思いながらパソコンに向かう。

クラスの情報を知るために…

学園が休みの時もダイヤは出勤しPCに向かう。

新米だからこその行動だった。

授業の資料などを作ったりしていた時だった

扉が開く音が聞こえ顔を上げた…



「……!」





ウエスターレンとイザマーレ、リリエルが入ってきた所だった。


初めてイザマーレの顔を見る…


「あら!学園がお休みなのに…ご苦労様!!」

リリエルに声をかけられ、ダイヤは立ち上がり頭を下げた


「ほぉ…ウエスターレンが言ってた新米先生か…」

イザマーレに言われ、初めてダイヤは挨拶を交わす。


「この学園に早く慣れるようにな。何か分からないことがあったら

リリエルに聞けば分かるから。」


ニッと微笑むイザマーレに言われ

「頑張ります」

と言う事が精一杯だった…



周囲の噂話で、どんだけエロオヤジなのか…と会うまでは思っていたが、

実際に見ると若々しく、オーラの途轍もない強さに驚いた。

顔立ちや透き通る声…すべてが美しく、うっとりしてしまった。


この方がダンケルの右腕とも言われている副大魔王…。

校長が副理事長に惚れるのがよく分かった。





そして新しい生徒が入学し始業式…

ダイヤもクラスを任された。

初めての全校集会ドキドキする中の始業式…


『皆さん、おはようございます。

今日から授業も新たに始まります!

今日も一日、元気に恋愛しましょう。よろしいですか~?』


校長のリリエルがマイクを使い言った。


高学年の生徒達は

「は~い!今日も元気に恋愛しま~す!」

と受け答えしていたのを聞いて、

ダイヤは益々ドン引きをするのだった…







 
 
 

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