午後3時
- RICOH RICOH
- 2024年11月18日
- 読了時間: 2分
ウエスターレンとの甘い時間を終えたイザマーレが、執務室に姿を現す
「あ、閣下♪お疲れ様です(*´艸`*) 今、お茶をお持ちしま…」
公設秘書の仕事をしていたリリエルは、いつものように微笑み
立ち上がろうとした矢先、腕をつかまれる
「?…閣下?」
不思議そうにキョトンと首を傾げるリリエル
「リリエル。今日はこの後のスケジュールは変更だ。
すぐに出かけるぞ。」
「えっ」
「出先でお茶は飲めるだろうし、今は要らないよ。」
「………」
口元に手を当てて、思案気に見つめるリリエル
「(笑)おや。喜んでくれると思いきや、意外な反応だな?
確かに、お前のお茶を味わえないのは残念だが…」
ニヤッと不敵な笑みを浮かべるイザマーレ
「行先を告げずに驚かそうかと思ったが、そうもいかないな(笑)」
そう言って、耳元に口を寄せるイザマーレ
「///…!!」
囁かれた言葉に、びっくりして口をポカンとしながら見上げるリリエル
その顎に手を添え、口唇を重ねる
深く口づけ合い、舌を絡ませる
「さあ、出かけよう。おいで、リリエル…」
お出かけ用の装いに変身させ
手を取りエスコートするイザマーレ
リビングでは、先に身支度を済ませていたウエスターレンが紫煙を燻らせていた
リリエルの部屋の隣にある扉を開け、長い階段をゆっくりと降りて行く
向かった先は人間界。
リリエルがかつて暮らしていたマンションの一室…
数刻後、学校から帰宅したリナは部屋に置かれた黒い封筒に気づく
「郵便受けじゃなくて、机の上にあるなんて…」
呟きつつ、ハッとして封筒の中身を確かめる
内容を把握した途端、スマホを取り出し、LINEを送る…
LINEで急遽、呼び出したリリと一緒に
スマホに入っているナビを何度も確かめながら訪れた先は
広いお屋敷…
緊張のあまり、門扉の前でモジモジしていると
自動的に扉が開かれた
まるで、入って来いと言われているような…
優雅にそびえ立つ松の木に圧倒されながら
玄関前にたどり着くと、イザムが待ち構えていた
「…よく来たな。リリエルも待っている。中に入れ。遠慮するな」
…………
イザマーレからの注文を受け
人間界の屋敷に食事を提供したオルド
彼らの様子を遠巻きに眺めつつ、魔界に戻り
屋敷の庭園を通り抜けようとした時
ちびっこ13魔がいつものようにワチャコラとはしゃいで遊んでいた
(…あ、そうでしたか…見覚えがあると思っていましたが…)
穏やかに笑みを浮かべ、プエブロドラドのレストランに向かう…
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