top of page

危険な愛


ダイヤは新参信者の調査を始めていた。

親しくしている信者に色々聞いて回るが、

なかなか悪い情報は出てこない…

問題を起こしそうな新参信者のメルサを遠くから警戒しつつ、

資料片手に聞き込み調査に奔走しする毎日。


「「へ~。いい感じの村じゃない!~」」


その頃、プエブロドラドに現れたのは…。

バサラとセルダが初めて村に降臨した。

噂は聞いていたがなかなか手も空かず、やっと2魔で来てみたのだ。

村を練り歩きつつ、話題はイザマーレとリリエルの話で盛り上がっていた。


「…閣下はウエスターレンだけじゃなくて、リリエルちゃんとも仲良しで、

ますます付け入るスキがないんだよな。

俺も専用ペット作ろうかな……」

バサラは女性信者を見ながら笑って言った


「バサラ、そんな事できるの?刃傷沙汰になるじゃんね?」

「なるわけないじゃん!セルダも大袈裟だな!」




クスクス笑ってバサラは辺りを見回し、女性信者に声を掛けた

「そこのお嬢様、俺のペットにならないか~!」


周りにいた女性信者は大喜び


「おい!バサラ……!」

セルダは焦って言った


「お試しだけだよ!」

そう言うと2、3名を髪に乗せた。

「…?イメージと違うな…」

呟いて直ぐに下ろして微笑んだ

「良い思い出が出来たでしょ~!じゃあね!」

いつものバサラ節で投げキッスまでしている。

乗せられた女性信者は騒いで喜んでいた。


バサラ達はまた歩き始め視察をして帰って行ったが…

その様子をあのメルサが睨みながら見ていたのだった。


「あの~すみません!ダイヤさん」

女性信者がダイヤの元に訪ねに来た

「はい?何でしょうか」


Lily‘sのお仲魔じゃない信者にはどうしても塩対応してしまう。

ダイヤの悪い癖だった


「あの…相談が…この手紙なんですけど…読んでください。」


渡された手紙を読んで唖然とした。


『参謀が髪に乗せてくれたのは私のお陰。調子にのるな。

参謀は私の大切な恋人。

私が専属ペットになるんだからこれ以上近寄るな。ただでは済まない』


「……あなた参謀の髪に?」




バサラとセルダがたまたま村に来ていた事や

お試し企画で乗せてもらった事など、信者から聞いて理解した。


「……そうですか…で?この手紙の相手はあなたのお友達?」

「全く知りません!」


ダイヤは封筒の裏を見るとしっかり魔名が載っていた…


とうとう動きだした…メルサが…


「…どうしたら良いのか…怖くって…」

今にも泣き出しそうな顔をしていた

「…大丈夫。心配ないから…怖くて心配ならここに居てもかまわないよ?

この手紙預からせてね」

ダイヤは優しく言って微笑んだ。


彼女を安心させてからダイヤはウエスターレンに報告しに行った



next                       目録に戻る



 
 
 

最新記事

すべて表示
校長のサロン

「理栄先生!!本当ですか…!!」 噂を聞きつけたスプネリアとリリア、ムーランの3名が駆けつけると 同じように見に来ていたプルーニャ、ダイヤと出くわす 「あら?早速、いらっしゃったわね♪お疲れ様です♪」 理栄がニコニコと微笑んで出迎える...

 
 
 
魔鏡学園

「イザマーレ、お帰り…っておい」 副理事長室で待ち構えていた守衛ウエスターレンが、一瞬固まる 「…浮気か?」 ニヤッと目を細めるウエスターレン 「ウエスターレン…馬鹿な事を言うな」 言葉とは裏腹に、静かに笑みを浮かべるイザマーレ 「あ、あの…」...

 
 
 
交錯

生徒会室で眼光鋭くモニターチェックしながら 紫煙を燻らせていたウエスターレン 突如、一番手前にあるモニターが光を放ち、画面にノイズが走る すらっとした指先を巧みに動かし、相手からのメッセージを受け取る 「…マジか。了解した。」 軍服を着こみ、すぐさま部屋を後にする …………...

 
 
 

コメント


©2022 by 里好。Wix.com で作成されました。

bottom of page