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御魔之手


学園のあちらこちらで愛欲の花が開き、

それぞれの営みが繰り広げられている間も

そして、ようやく落ち着き、片付け始めてからも

終始、扉が消え続けている副理事長室


もはや、回数をカウントする事も忘れ

ただひたすら、お互いの愛に溺れていく

校長と副理事長


髪を逆立てないイザマーレの姿に、うっとりと見惚れる

「今日の御姿も、とても素敵です。イザマーレ様…」

「お前も可愛いよ。意外と何でも似合うよな♪」

リリエルの髪を撫で、優しく微笑むイザマーレ


(……)


そんなイザマーレをチラッと見上げ、

口元を手で隠して考え込むリリエル


「…なんだ?リリエル。言いたいことがあるなら、早く言え。」


すべてお見通しだが、リリエルの声で言われたい副理事長


「!…あ、あの…///イザマーレ様なら、どれがいいかと…

メリケンサックでも、シザーハンズでもなくて…

そういうので楽しみたいですか?

リリエルは…痛いのは怖いですが…///」


「…では、こういうのが良いか?」

笑いを堪えながら手元を変化させた

フック船長のようなカシャカシャマシーンで、

悪戯好きな顔になる


「Σ( ̄□ ̄|||)…そ、それで…」


「ん?これだと痛くはないな。こんな風に使う♪」

そう言いながら、リリエルの身体をくすぐり始める





「キャー!!…い、いやあああああ///////」


くすぐったくて身体を捩らせるリリエル


「ん?お気に召さないか?やはり、こんなモノより

吾輩の指と舌が良かろう?」


笑いながらカシャカシャマシーンは早々に放り投げ

いつものように愛し始めるイザマーレ


気を失いそうになりながら、熱い愛撫に耐えるリリエル


(…やっぱり、イザマーレ様にそんな小道具

必要なかったわね…///////)


週末の学園祭が終わっても、しばらく扉は現れそうにない…






 
 
 

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