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怯える花


ダンケルが帰った後、ダイヤはイザマーレの屋敷に残っていた。

「お前にも話がある」と言われ…

イザマーレとダイヤはリリエルの部屋へ行った。

リリエルは、まだ震えが止まらないのか青ざめていた


「リリエル…」

イザマーレはリリエルを抱きしめて落ち着かせていた


「…」

ダイヤは2魔を見つめていた。

少し複雑な気持ちにもなるが…

リリエルが笑顔を失うと、やはりダイヤ自身も不安なのだ。

イザマーレが話を始めるまで椅子に座って待っていた


「申し訳ありません、閣下…」

「構わない。無理をするな、リリエル…」


いつの間にか複雑な気持ちも無くなるダイヤではあったが

なかなか終わりそうもなく、抱きしめ合ってる2魔を見ながら

苦笑いしていた。


(私、帰った方が良かったんじゃない?)



「リリエル、ダイヤはお前から切り離した結晶である事は教えたよな?」

「…はい…」

やっとリリエルは顔を上げた。

落ち着きを取り戻したリリエルの様子に、ダイヤも安堵した


「陛下が仰られたミカエルだが…実は…」

イザマーレの話を聞いて、リリエルとダイヤは固まった

2魔とも言葉を失っていた…





「…それでは…ミカエル様は…」

リリエルが呟く様に言った。イザマーレは頷いた


「ダイヤ、陛下の前にミカエルが来た時は、

本当に、天界の者と分かっただけだったのか?」


「はい。気配で刺客と思ったので、

陛下を庇う為、前に出ましたけど…

流石に…閣下の仰られた話を聞いても信じられません…」

ダイヤはひきつって言った


「お前とリリエルも違うしな…

ミカエルが来ても、吾輩が居れば大丈夫だろ?リリエル」

イザマーレは優しく髪を撫でながらリリエルに言った

「お傍にいてくれるのなら…」

リリエルは笑顔で言った。


ダイヤはこのまま扉が消える事を察知した


「…じゃ、そろそろお邪魔みたいなので帰ります!ではまた~!」

魔法陣でダイヤは消えて行った



この後、扉は消えて数日間は扉は現れなかった…



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