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誘惑の扉


魔宮殿…


いつもと変わらない日常が流れていたが

ただ違うことはダンケルが公務の仕事で執務室に入りっぱなしで

数週間部屋から出て来ない事だった。


イザマーレ達が人間界へ旅行に行ってる事も重なり、

莫大な書類に目を通しサインをし、

また側近に指示を出す日々に追われていた。





いつもは一緒の夕食すらも別々…

プライベートルームでダイヤは寝ているが、

ダンケルと顔を合わせることなく、プエブロドラドの仕事に出掛ける。

どうやらダイヤが出掛けた後にダンケルは仮眠をとっているようだった。

邪魔してはならないと、ダイヤも1魔で過ごしていた。


その日は仕事も休み…

広い食卓で食べ終わり少しの間ゆっくりしている。

いつものルーティンだった。


「陛下がダイヤ様はお元気かと仰られてましたよ♪

なので、お元気ですとお伝えしましたよ!」


食器を片付けてる使用魔がダイヤに声をかけた。

顔を上げダイヤはお茶を飲みつつ微笑んだ。

ダンケルも気にしてくれてると分かり、嬉しかったのだ。


「有難う♪陛下からの有難い言葉に元気が出るわ!

今日も朝食美味しかった~!ご馳走さまでした。」

ニコニコしながら使用魔に伝え、食卓を後にした。


自分の部屋に戻る時にダンケルの執務室の前を通る。

ダイヤは何気なく立ち止まり、扉を見つめていた。

同じ宮殿にいながらすれ違いの毎日。

時には声も聞きたいし、顔も見たい。

ちょっとでもいい…。かなり迷ったが…


「…少し覗いちゃおうかな…顔も見たいし♪」

静かに扉を少し開けて中をチラッと見る。


ダンケルが気が付かない訳もなく、手を休めて微笑んでいた。



「…陛下…お疲れ様で~す…」

目が合うと小さな声で呟くダイヤは、何故か真っ赤になっていた。

久々に顔を合わせると恥ずかしさが出てしまう





「どうしたのだ?」

ダンケルの問いにダイヤはモジモジする


「…あの…顔が見たくって…その…

お仕事中なのに…ごめんなさい…」


ダイヤの言葉にダンケルは微笑む…

「…大丈夫だ。おいで…ダイヤ」


傍に近寄った途端に

ダンケルのプライベートルームへ瞬間移動していた。


ダイヤは驚きながらダンケルを見つめて微笑んだ。

ほのかに香る薔薇の匂い…心が和む…

抱きしめられ胸の鼓動が聞こえてしまいそうだった


「会わずにいるのが我慢出来なかったのか?」

ダンケルは見つめ微笑んだ。


「…我慢出来ませんでした…

仕事の邪魔してごめんなさい…(^-^;」

恥ずかしさで俯き、呟くダイヤ


ダンケルはダイヤの顎に手を添え、

口唇を重ね、ベッドに横たえる


「…陛下…お慕いしてます…いつまでも…」


ダイヤの言葉に微笑み、口唇を深く重ね首筋に舌を這わせる。

快感で啼くダイヤを愛しく抱きしめ、

溢れ出ている蜜の入り口を指で弄ぶ


「い…やぁぁ…陛下ぁぁ…」

「…ここは…嫌とは言ってないみたいだが?」


奥まで差し込みダイヤを何度も果てさせた

とろけそうな声を部屋に響かせ、愛に溺れていく


「素直でいい子だ…褒美をやろうな…ダイヤ」


髪を撫で耳元で囁き…

息も整っていないダイヤと繋がり、何度も愛し合う…



 
 
 

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