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Epilogue


イザマーレ15世もデュ・バリエ夫人も居なくなった宮殿


頭に乗せた野獣の重みで、

ちょいちょいふらつくダニー・アントワネット

何食わぬ顔で平然と歩いてるが、実は必死なのだ

ドレスの下は、踏ん張るためにガニ股だ

重みでふらついた彼女に頭突きされるダイヤ16世は

たまったもんじゃない


「ところで王妃、いつまでその野獣乗せてるの?」

「良いじゃない。これでも必死なのよ!

ふらつかないようにバランス取るの大変だし!」


「そんなに大変なら、やめれば良いのに…

もう頭突きされるのは、嫌だな。

それに、王妃…そのせいか、少しガニ股だよ?」


「ドレスの下だから見えないわよ❗️

もっとデリカシーをもって話してちょうだい❗️

ファッションリーダーは大変なのよ!!」



「わたくしは、この国の全ての女性の憧れの的なの❤️

だから妥協は出来ないわ!次はナウマン像を乗せたいの💞」


だが…

今や、城を出たデュ・バリエ夫人の、ドレスではない動きやすい姿を、

みんなが真似し始めていた。ドレスの時代が終わるのも、もうすぐ……




 
 
 

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