epilogue
- RICOH RICOH
- 2024年11月17日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年11月18日
ベルデの指示の元、バナトラが輸血や点滴の用意をして
スプネリアに処置しながら訊ねる
「スプネリアちゃん、倒れてた時の記憶は全くないの?」
「……うん、全く覚えてないの……私、何したんだろ……?」
「覚えてないなら無理して思い出す必要も無いかもね
殿下も私たちも傍に居るから少し寝たらいいわ」
「……うん」
点滴に入れた睡眠剤が効いてきたのか、寝始めた
部屋の隅で、ラァードルとバサラがコソコソと話している
「ラァードル、スプネリアちゃんの意識が無かったとはいえ
身体は彼女そのものだろ?感じたんじゃないの?」
「バサラまでそんな事聞く!?
そりゃスプネリアだからね…感じなくは……って💦
やっぱり本当のスプネリアじゃないと無理だよ!///」
処置が終わったバナトラが2魔の所にやって来て声をかける
「殿下、スプネリアちゃん薬が効いて寝ています。
しばらくの間は絶対安静にさせて下さいね
…それと、彼女の意識は違う所に行ってたから、
何も覚えてないようですよ
バサラも馬鹿な事聞かないの!
でも、大胆かつ積極的だったけどね~」
バナトラはラァードルの顔を見てニヤニヤしている
「あ~バナトラちゃんまでからかう~💦勘弁してよ〜」
ラァードルも本音は満更でも無いが、皆の前で晒すのは
勘弁して欲しいと思っていた
花の鎮静化を見届けたベルデが話の輪に加わる
「無事イザマーレが鎮めてくれたから、もう大丈夫だよ
後は僕の管理下で、あの花の面倒見ていく事にしたから」
「じゃあ、もう悪さする事ないんだね?」
「うん、だけど…あんなにイザマーレが執着するとは(笑)
リリエルちゃんの場合、自分から攻めるなんて絶対しないからねえ
イザマーレ、羨ましいに決まってるよね」
「なるほど、それで、サムちゃん、あんな言い方を……」
「そのうち、ダンケルから厳命が下るのも時間の問題だし、
準備はしておくよはぁ……( ๑´࿀`๑)=3」
「だからって、実験しちゃダメだぞ?裕子ちゃんで(笑)」
聞き耳を立てていたバサラがニヤニヤ笑う
「バサラには要らないみたいだね」
「バナトラには…要らないもん」
「ただ、ひょっとしたら、化粧品とかに出来るかもしれないけど……」
「!!なにそれ!!…ちょっと欲しい」
「私も欲しいです和尚、お願いします!!」
夫婦揃って美容に貪欲な2名………
有効利用①
やがて、秘密裏に受けたイザマーレの指令により
所望の媚薬を作り上げたベルデ
さっそく、リリエルの湯のみにこっそりと混ぜてみるが
一向に効果が表れない
「おかしいじゃないか💢💢💢💢」
「闇のお仕置だって効かなかったじゃないですかー( *¯³¯)プンスカ」
噂を聞きつけたダンケルが、嬉々としてベルデを呼び出す
「( ๑´࿀`๑)=3
ダンケル……、作ったはいいけど
注文きたの、ダンケルくらいだよ?使用は月1ね」
「なんだ、そうなのか?」
お茶目な大魔王に、苦笑いする副大魔王
「ええ……あまり上手く効能しないようなので」
そんなイザマーレを抱き寄せながら、
「イザマーレ。お前に飲ませたら面白そうかもな💕」
と、密かに企んでいる紅蓮の悪魔……
化粧品に有効利用
数日後、ベルデから魔球体で化粧品が届けられた
ニヤッと笑い、家事真っ最中のリリエルの元に向かうイザマーレ
バナトラは仕事中に呼ばれ化粧品を受け取った
同時に口紅も数本渡された
「口紅が出来たからLily‘sの皆にもあげて」
「判りました!ありがとうございます!和尚」
「リリエル、ほらプレゼントをやろう。
たまには口紅つけたらどうだ?(ニヤニヤ)」
つけた途端、花の色香に耐えられず
喰らいつく光の悪魔……
効能の影響無し!!
「……おかしくないか💢💢!?」
一糸纏わぬリリエルと散々絡み合った後に苛立つイザマーレ
「えっ何がですか?」
キョトンと首を傾げながら、まどろむリリエル
元老院では…
バナトラから、新色で絶対似合う色だからと1本口紅を受け取り
せっかくだからと塗ってみたスプネリア
「あれ?口紅新しくしたの?バナトラちゃんから貰った?!
うん、似合ってる!可愛いよ」
その夜は満月で、月見でもしようと2名でテラスに出ていた
満月を見上げているとスプネリアの様子が変わってきた
目の色が紫に変わり、ラァードルの耳を舐め甘噛みする
そして、高揚して甘え声で
「……たまには私にも食べられて〜殿下ぁ〜〜 」
後遺症のスプネリアに満月の夜に襲われるラァードル
「あへぇ〜💕さ、最高ですぅ〜〜💕」
こっそり透明の目玉蝙蝠を飛ばして元老院を
覗き見してニヤニヤしているウエスターレン
「……ウエスターレン!! 止めんか!」
「ん、なんだ?お前だって興味あるだろ?」
「…ないわ💢💢そんなもん……」
と、言いつつもしっかりガン見してるイザマーレ
((・д・)チッラァードル……お前だけずるいな)
心の呟きを隠し通せない副大魔王……
そんなイザマーレを抱き寄せ、甘く囁く紅蓮の悪魔
「イザマーレ💕お前にゃ効かないだろうが、
可愛くしてやるおいで」
口紅を施され、目がトロンとなるイザマーレ
寝室で繰り広げられる光景は、
相も変わらず……
Fin.
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