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Prologue

  • 2024年10月27日
  • 読了時間: 2分

宮殿―

華やかな舞踏会が行われるこの場所で

夜ごと熾烈な争いが繰り広げられる


宮中取締役のレンが鋭い視線を光らせ、細やかに差配する中

色とりどりの装いに身を包んだ貴族たちが、今日も集い始める


仲良し同士、華やかなドレスに身を包み、噂話に花を咲かせるのは

ムーラン夫人とリリア夫人


美形の男装をした女性騎士、バナカルは

今日も多くの視線を集めながら、バサランドレと和やかな表情を浮かべ

会場の隅に佇んでいる


バナカルと親友のセリーヌ夫人はマカロンを手に歩み寄りながら

傍に寄り添うバサランドレを密かに見つめ、心を躍らせている


ラァードル殿下とスプネリア妃は

隣国の皇子ご夫妻として舞踏会に招かれ

玉座の隣に威風堂々と居座る


宮中では、王室お抱えの音楽隊が優雅な演奏を繰り広げている

総責任者のヴィオラは、出入り口に現れた人物を見て苛立ちを露にする


その時、姿を見せたのは流しの音楽演奏家を標榜するセルダ公爵と

彼と行動を共にし、夜な夜な風変わりなモノを発明するゆまチン伯爵だった

流しとはいうものの、セルダ公爵自らが作り出したギターの音色は

他の追随を許さないと言われるほどだ

そもそも、名高い公爵家に生まれていながら、その身分に甘んじる事もなく

自由闊達に生きるジェイル公爵の生き様は、王宮の柵の中でしか

生きた事のないヴィオラにとって、畏敬となる存在だった



 
 
 

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