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どよめく軍勢


切り替えの早いイザマーレ軍とは違い、

いつまで経っても状況判断できないバサラ軍

膠着状態に痺れを切らし、司令官の指示を煽る


「参謀!どうなさるんです!」


「あ?(^ω^💢)知るか!!💢💢💢💢💢」

珍しく、青筋立てて苛立つバサラ


(もう!!閣下もウエスターレンも、チートすぎるよ!!!)


それでも自分は、あの2魔以上に並び立てることはない

歯痒さを覚えつつ、あくまでも冷静に指示を出す


「いいから下がれ! いつでも攻撃に出られるよう

態勢を整えろ…って…………え…?」


苛立ちながら振り返ったバサラは、驚く

そこに居たのは、ふんわり朗らかに微笑むリリエルだった


「り…リリエルちゃん?ちょっと、どうやって入り込んだのよ💦

こんな場所、危険だから…僕が閣下に叱られちゃうでしょ!!!」


「(´∀`*)ウフフ…心配なさらないで。

和尚が魔法陣で連れてきてくださったの♪」


場違いなほど、天真爛漫なリリエルの仕草に

殺気立っていたバサラ軍も一様に毒気を抜かれる


「バサラ参謀?まさか、邪魔するなんて

おバカさんな事なさらないわよね?どんな状況なの?」


司令塔のある見晴らし良い高台で、双眼鏡を装着させるリリエル





「おい、バカにしてんのか?敵はこっちだっつーの!」

痺れを切らした天使軍が騒ぎ出す


「お黙りなさい!!

アンタらより重要なシーンを逃す訳にはいかないの!!」


敵の方には1ミリも向かず叫びながら

少しでも動こうとする天使をなぎ払っていくリリエル

髪を荒立て、四方八方の天使たちを絡めとっていく

副大魔王妃の圧倒的な魔力の前に、

敵も、味方であるはずのバサラ軍でさえ、手も足も出ない


イザマーレ軍に至っては、

ニコニコしながら彼女をサポートし始める


「お妃様♪ 微力ながらお手伝いさせていただきますよ♪

お任せくださいませ」


そこへ現れた一名の美女

「リリエル様💕手伝います」


「あら?リリア様じゃない♪ウフフ、そうよね。

こんなチャンス逃せないわよね(≧∇≦)」


リリエルの後方に身構えながら

同じように双眼鏡を構えるリリア



 
 
 

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