どよめく軍勢
- RICOH RICOH
- 2024年10月27日
- 読了時間: 2分
切り替えの早いイザマーレ軍とは違い、
いつまで経っても状況判断できないバサラ軍
膠着状態に痺れを切らし、司令官の指示を煽る
「参謀!どうなさるんです!」
「あ?(^ω^💢)知るか!!💢💢💢💢💢」
珍しく、青筋立てて苛立つバサラ
(もう!!閣下もウエスターレンも、チートすぎるよ!!!)
それでも自分は、あの2魔以上に並び立てることはない
歯痒さを覚えつつ、あくまでも冷静に指示を出す
「いいから下がれ! いつでも攻撃に出られるよう
態勢を整えろ…って…………え…?」
苛立ちながら振り返ったバサラは、驚く
そこに居たのは、ふんわり朗らかに微笑むリリエルだった
「り…リリエルちゃん?ちょっと、どうやって入り込んだのよ💦
こんな場所、危険だから…僕が閣下に叱られちゃうでしょ!!!」
「(´∀`*)ウフフ…心配なさらないで。
和尚が魔法陣で連れてきてくださったの♪」
場違いなほど、天真爛漫なリリエルの仕草に
殺気立っていたバサラ軍も一様に毒気を抜かれる
「バサラ参謀?まさか、邪魔するなんて
おバカさんな事なさらないわよね?どんな状況なの?」
司令塔のある見晴らし良い高台で、双眼鏡を装着させるリリエル
「おい、バカにしてんのか?敵はこっちだっつーの!」
痺れを切らした天使軍が騒ぎ出す
「お黙りなさい!!
アンタらより重要なシーンを逃す訳にはいかないの!!」
敵の方には1ミリも向かず叫びながら
少しでも動こうとする天使をなぎ払っていくリリエル
髪を荒立て、四方八方の天使たちを絡めとっていく
副大魔王妃の圧倒的な魔力の前に、
敵も、味方であるはずのバサラ軍でさえ、手も足も出ない
イザマーレ軍に至っては、
ニコニコしながら彼女をサポートし始める
「お妃様♪ 微力ながらお手伝いさせていただきますよ♪
お任せくださいませ」
そこへ現れた一名の美女
「リリエル様💕手伝います」
「あら?リリア様じゃない♪ウフフ、そうよね。
こんなチャンス逃せないわよね(≧∇≦)」
リリエルの後方に身構えながら
同じように双眼鏡を構えるリリア
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