マリオネットの悲劇
- RICOH RICOH
- 2024年10月14日
- 読了時間: 2分
リリエルとイザマーレの愛の営みを、まざまざと見せつけられたエマ
自分の事など、2魔にとっては
木々の葉が揺れる程度の事でしかなく
確かな愛で結ばれている事を、
これでもかという程、理解するしかなかった
届かなかった恋の痛みで、涙は流れたが
一方で、憧れ続けていた2魔の情事を見ているうちに
尊敬の念すら抱き始めていた
エマの中の、心の闇が砕かれ、消滅していくのを感じていた
全てを見終わった後、エマは自我を失った人形になり果てていた
一方、プエブロドラドで
リリエルとイザマーレの様子を全て、
ロードショーで眺めていたLily‘sたちは大喜びだった
「なあんだ、そういう事かあ。安心した♪」
「良かった、リリエル様はやっぱり、リリエル様だった(感涙)」
「閣下もずっと一緒だし、これなら心配ないね。良かった~」
「まあ、あいつらの事だから、心配する必要はない
だが、そうは言ってもこれは、立派な誘拐事件で、重大犯罪だ。
リリエルの大事な髪が切り落とされ、軟禁されたんだぞ?
こんな奴らを許せるか?」
ウエスターレンはLily‘s達に問いかける
「もちろん、処刑!」
「閣下がカッコよく、処刑してくれますよね?」
口々に即答するLily‘sに、ウエスターレンは笑い返す
「だよな?楽しみに待ってろ♪」
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