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マリオネットの悲劇


リリエルとイザマーレの愛の営みを、まざまざと見せつけられたエマ


自分の事など、2魔にとっては

木々の葉が揺れる程度の事でしかなく

確かな愛で結ばれている事を、

これでもかという程、理解するしかなかった


届かなかった恋の痛みで、涙は流れたが

一方で、憧れ続けていた2魔の情事を見ているうちに

尊敬の念すら抱き始めていた


エマの中の、心の闇が砕かれ、消滅していくのを感じていた


全てを見終わった後、エマは自我を失った人形になり果てていた





一方、プエブロドラドで

リリエルとイザマーレの様子を全て、

ロードショーで眺めていたLily‘sたちは大喜びだった


「なあんだ、そういう事かあ。安心した♪」

「良かった、リリエル様はやっぱり、リリエル様だった(感涙)」

「閣下もずっと一緒だし、これなら心配ないね。良かった~」



「まあ、あいつらの事だから、心配する必要はない

だが、そうは言ってもこれは、立派な誘拐事件で、重大犯罪だ。

リリエルの大事な髪が切り落とされ、軟禁されたんだぞ?

こんな奴らを許せるか?」


ウエスターレンはLily‘s達に問いかける


「もちろん、処刑!」

「閣下がカッコよく、処刑してくれますよね?」

口々に即答するLily‘sに、ウエスターレンは笑い返す


「だよな?楽しみに待ってろ♪」



 
 
 

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