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保健室開設


リリエルがイザマーレの正式な妻となって、

さらに一か月が過ぎた


この間、学園内で様々な生徒と触れ合う内に

どの悪魔も一様に思い悩んでいるのが心の傷

特に、好きな相手との恋の悩みが大半である事を知る


そして、自分の境遇がどれほど恵まれたもので、

幸運だったのかを深く理解する


「我々悪魔が忘れがちな愛を教えられるのはお前だけだ」


出会ったすぐの時にイザマーレから言われた言葉の意味を

ずっと考えていたが、ようやくひとつの結論に至る


勉強以外の恋や生きることそのものの悩みを聞き

解決のお手伝いが出来れば……


副理事長室で、イザマーレに相談するリリエル。

イザマーレは腕を組み、目をつぶって話を聞いていた

やがて目を開き、リリエルにある事を提案した


「…!(≧∇≦)素敵です!お願いしてもよろしいですか?」

「良いだろう。この報酬は、いただくぞ?」


校長と副理事長のおねだりごっこと

保健室のイザム先生回診日が開設された瞬間だった



 
 
 

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