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愛のゆくえ


イザマーレの屋敷…


リリエルをたっぷりと可愛がりイザマーレの愛に溺れさせ…


眠りについたところで

イザマーレはウエスターレンの待つリビングへと出てきた。

ウエスターレンは紫煙を燻らせながらイザマーレを見つめていたが

2魔は一斉に同じ方向に顔を向けた



「よぉ!イザマーレ、久しぶり」

声と共にブロンド髪のミカエルがリビングに姿を現した。


「…ミカエル…またお前…悪魔化になってきたな?」

イザマーレがため息混じりにミカエルに言った


「ダイヤちゃんを頂いて来たからな」

平然とミカエルは笑って言った。


「大丈夫だ。天界を総括してるのは俺だ。

何も問題ない…心配するな」


心配そうに見つめるイザマーレを安心させるように

ニコニコして答えていた


「ダイヤちゃんから聞いたよ。ウエスターレンの事。

良かったな、悲願が叶って」

ミカエルはウエスターレンを見て微笑んだ。


ウエスターレンは何も言わず紫煙を燻らせている。

改めてミカエルはイザマーレを見て口を開いた


「…イザマーレ…俺、リリエルちゃんの事は諦めるわ。

どうせ、リリエルちゃんには受け入れられないし…

俺と同じように、求めても愛されず、残念なダイヤちゃんを

俺がお前の代わりに可愛がってやる。少しは彼女も

お前の事で暴走しないで穏やかに過ごせるだろ?」

ミカエルは微笑んで言った。


イザマーレは黙って話を聞いていた。





ミカエルはリリエルの部屋を遠目で見つめ、

何かに気が付いたような仕草を見せたが、

少し俯き再び顔を上げた


「…そろそろ帰るわ…あの爺さんに嫌がらせしないとな。

時にはここにも寄らせて貰うからな?(笑)」

ミカエルはそう言い残し天界に戻っていった



「全部、お前のお陰だな、ウエスターレン…」


イザマーレはウエスターレンを見つめて伝える

ウエスターレンもイザマーレの言葉に笑顔を見せた


「俺は、たしかにリリエルの笑顔も見たかった

だが、それ以上にお前の笑顔が見たいんだ。ずっとな。

その為なら何だってするさ。当然だろ?

勿論、これからもそうしていく」


優しい笑顔でイザマーレを見つめ微笑むウエスターレン


「…レン…」


ウエスターレンは涙を浮かべて見つめるイザマーレの顎に手を添える


「…イザマーレ…愛してる…いつまでも…

例えこの命が燃え尽きたとしても、必ず生まれ変わって

お前の傍にいる。永遠にな…」


深く口唇を重ねソファーに押し倒し、服を脱がせながら

身体を舌で愛撫し、至るところに赤い刻印をつけていく


「…あっん…レン…」

サラサラの髪になり涙目でウエスターレンを見つめる

堪らなく愛しい…


「もう…お前も…リリエルも離しはしない…」

愛しいイザマーレを何度も貫き、奥深く中に入り果てさせた…




息を整えながらイザマーレは嬉しそうに

ウエスターレンを見つめていた

2魔は目を合わせ、含み笑いをしながら

再びリリエルの部屋を見遣る


「「リリエル~起きてるなら、隠れて見てないで、おいで!」」

イザマーレが指を鳴らしリリエルを引き寄せる


「…閣下と長官のお邪魔しちゃいけないと思って…

でも…見ていたくて///」

リリエルは恥ずかしそうに言った。


「…今日は特別だぞ…リリエル」



イザマーレはリリエルを百合の花に変化させ、

ウエスターレンと一緒にリリもプライベートルームへ連れて行き、

扉を消した………


そして再び、時間の経つのも忘れるほど深く愛し合う…


幸せに啼き濡れるイザマーレを、

心の底から嬉しく微笑ましく眺める百合の花、リリ


10万年の時を経て、探し求めた愛のゆくえ 

3魔の固い絆に咲き誇る 永遠に…




Fin.





 
 
 

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