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新たな火種


そんなある日、住人同士で揉め事が起こったとダイヤの元に連絡が入った。

駆けつけると女性2名が言い合いになっている。

間に入って止めに入ったダイヤ。


「2名とも落ち着いて!何があったのですか?」

落ち着かせるように冷静に言った


「この信者!偉そうに!何様なのよ」

左の女性が喰って掛かる

「あんたが閣下の事も何も知らないから言ってやってるだけなのに!」

「…知らないからってその言い方。最悪だわ」

新参の女性がイラついている。


確か…古参の信者だな…この信者、年中問題を起こす…


「まぁまぁ…前も言いましたが、閣下の事も詳しくご存知のようですが、

古参の貴女の振る舞いで、閣下が喜びなさるわけでもなく…

悪魔教の教えを教育されるにしても、

上から目線の言い方は変えていかないと…」


冷静に諭すダイヤに対し、古参信者は突然怒鳴り始める。


「あんたは閣下から愛契約解約された分際で、

偉そうな事言える立場ではないでしょ?

知ってるのよ!私は!」





さすが古参…色々聞いて情報を集めていたらしい。

ダイヤはかなりダメージを受けたが顔に出さずに微笑んだ


「えぇ。確かに。だから貴女にも

私みたいな二の舞いにならないように、お伝えしてるのですよ?」


「私は貴女みたいに馬鹿はしないわよ!」


何とか納めようと必死に対処するダイヤだが、相手は古参信者。

全く耳を貸さず偏屈な主張を繰り返す。

結局何も聞き入れないまま古参信者は立ち去った…



身も心も疲れ切って、村の見回りをしていた時、

またバナトラが声をかけてきた。


「ダイヤちゃん。もう、今日は何が何でも連れていく!

仕事はやめやめ!行くよ。」


強引にダイヤの手を引き、連れ出した。



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