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流しそうめん


二日目のお昼…


各々、自由行動の時間だったが、食堂からいい匂いがしてきた

カツオと昆布だしのいい香りに誘われて、ほとんどの生徒と職員が

旅館の大広間に集まった


前日の夜、校長やダイヤが各々ケシカランな事になっている間

大広間に残っていたラァードルとスプネリアが

「流しそうめんやりたい♪」と言い出し

聞きつけたベルデとエレジアによって、物凄い長い竹の道が出来ていた

めんつゆも、前日から仕込んだこだわりの味。


バサラが水を流し、ベルデが茹で上げたそうめんを次々に流していく


黒と白のシックな浴衣を優美に着こなすバナトラと

青系の総絞りの浴衣を涼し気に纏うセリーヌはキャーキャー言いながら

みんなが取り損ねたそうめんを、賢く食べている


黒地に赤の龍が刺繍された浴衣を可愛らしく着こなすプルーニャは、

セルダの傍で微笑みながらそうめんをすする


共に甚平姿ではしゃぐスプネリアとラァードルは、流したそうめんを

逃さず全て食べて、何往復もしている


ひと通り素麵を堪能できたバナトラとセリーヌが

紺地の浴衣をすっきりと着こなしたメーラの元に来て

同じテーブルを囲んで女子トークを繰り広げていた


「リリエルちゃんと副理事長…居ないね。守衛さんもいないから…

今日は一日中、会えないかな(笑)」


「でもさ、リリエルちゃんと副理事長は分かるけど、

ダイヤちゃんはどうしちゃったんだろうね?」





……

リリエルはその頃、イザマーレとウエスターレンのお仕置きにあい、

毎度シーツに包まり、丸くなっていた。


流しそうめんの楽しそうな様子が伝わってきて、

ワクワクしながら浴衣を着て様子を見に行こうとするのだが…


「明るい陽射しでも、その浴衣はお前によく似合うな。リリエル…」

そんな事を囁きながら、イザマーレに後ろから抱きしめられ、

合わせの隙間から手を差し込まれる


「///イザマーレ様…っ あの…」

「いまだに吾輩に『愛してる』と言わないお前への罰だ。良いな…」

有無を言わさず、リリエルを布団に押し倒し、のしかかるイザマーレ

「そうそう。それにリリエル。お前一魔では大広間まで行けねーだろ?」

ウエスターレンもニヤニヤしながらリリエルの髪を撫でる


「///もう! …花火はしたいです。一緒に…よろしいですか?」


真っ赤になってプンスカしていたが、

急に俯きがちに見上げるリリエル


「もちろんだ。それならまだ少し、時間があるな♪」

そんなリリエルに微笑み、口唇を重ねるイザマーレ…


「花火か…それ、俺は遠慮する。お前らだけで楽しんで来い♪

その代わり…♪」

ウエスターレンにも押さえつけられながら、何度も啼き続ける




 
 
 

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