流しそうめん
- RICOH RICOH
- 2024年10月20日
- 読了時間: 3分
二日目のお昼…
各々、自由行動の時間だったが、食堂からいい匂いがしてきた
カツオと昆布だしのいい香りに誘われて、ほとんどの生徒と職員が
旅館の大広間に集まった
前日の夜、校長やダイヤが各々ケシカランな事になっている間
大広間に残っていたラァードルとスプネリアが
「流しそうめんやりたい♪」と言い出し
聞きつけたベルデとエレジアによって、物凄い長い竹の道が出来ていた
めんつゆも、前日から仕込んだこだわりの味。
バサラが水を流し、ベルデが茹で上げたそうめんを次々に流していく
黒と白のシックな浴衣を優美に着こなすバナトラと
青系の総絞りの浴衣を涼し気に纏うセリーヌはキャーキャー言いながら
みんなが取り損ねたそうめんを、賢く食べている
黒地に赤の龍が刺繍された浴衣を可愛らしく着こなすプルーニャは、
セルダの傍で微笑みながらそうめんをすする
共に甚平姿ではしゃぐスプネリアとラァードルは、流したそうめんを
逃さず全て食べて、何往復もしている
ひと通り素麵を堪能できたバナトラとセリーヌが
紺地の浴衣をすっきりと着こなしたメーラの元に来て
同じテーブルを囲んで女子トークを繰り広げていた
「リリエルちゃんと副理事長…居ないね。守衛さんもいないから…
今日は一日中、会えないかな(笑)」
「でもさ、リリエルちゃんと副理事長は分かるけど、
ダイヤちゃんはどうしちゃったんだろうね?」
……
リリエルはその頃、イザマーレとウエスターレンのお仕置きにあい、
毎度シーツに包まり、丸くなっていた。
流しそうめんの楽しそうな様子が伝わってきて、
ワクワクしながら浴衣を着て様子を見に行こうとするのだが…
「明るい陽射しでも、その浴衣はお前によく似合うな。リリエル…」
そんな事を囁きながら、イザマーレに後ろから抱きしめられ、
合わせの隙間から手を差し込まれる
「///イザマーレ様…っ あの…」
「いまだに吾輩に『愛してる』と言わないお前への罰だ。良いな…」
有無を言わさず、リリエルを布団に押し倒し、のしかかるイザマーレ
「そうそう。それにリリエル。お前一魔では大広間まで行けねーだろ?」
ウエスターレンもニヤニヤしながらリリエルの髪を撫でる
「///もう! …花火はしたいです。一緒に…よろしいですか?」
真っ赤になってプンスカしていたが、
急に俯きがちに見上げるリリエル
「もちろんだ。それならまだ少し、時間があるな♪」
そんなリリエルに微笑み、口唇を重ねるイザマーレ…
「花火か…それ、俺は遠慮する。お前らだけで楽しんで来い♪
その代わり…♪」
ウエスターレンにも押さえつけられながら、何度も啼き続ける
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