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皇太子の直談判


一度目の潜伏を終えたイザマーレが

地獄の淵で彷徨うリリエルの結晶、ダイヤを救い出した後、

ウエスターレンと共に過去に行き

人間になってリリエルの後を追った事を

ベルデから聞かされたラァードル。


天界での悲惨な出来事を、

忸怩たる思いで見守るしかできなかった自分の事を

悔やみ続けていたラァードルは

自らの意思で人間として生き直す決意を固める


雷神界の皇太子として立場をわきまえ、遠慮がちに生きてきた彼が

初めて自らの意思で動いたのだ。


愛息子であるラァードルの強い決意を、誇らしく受け止めた雷神帝。

最悪な場合、雷神界の跡取りまで失う危険さえも顧みず、快諾する


やがて、人間として目覚めたラァードルは、潜伏先の家の近所に住む

幼い少女と出会う。


かつて、人間界に潜伏したイザマーレの報告を受けた

ウエスターレンから伝え聞いた幼いリリエルと同じように、

他人の困っている姿を放っておけず、

自分の事を後回しにして周りのためだけに動く彼女。

そんな彼女を傍で見続けている内に、自然な感情が生まれていた


彼女の傍で、いつも守ってやりたいと…



 
 
 

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