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祇園の夜 epilogue

おまけです♪



イザマーレ達が消えた後…

一本の光が部屋に差し込み、宴会場にいた全員が一斉に振り返る。

「…ふっ…来たか…」

ダンケルは微笑み、ダイヤはパッと明るい顔をしてワクワクしている。

そこに現れたのは、黄金の髪を靡かせ真っ黒い服を着たミカエル


「きゃ~いらっしゃ〜い 」」

即座に抱きついたのはダイヤ

ミカエルは苦笑いしながらもダイヤの背中をポンポンしながら

「いつも元気だね〜 相変わらずに」


久しぶりのミカエルに、ダミアンも嬉しそうにしていた。

「ところで…あいつ等は?」

ミカエルは会場を見渡す

「…あぁ 閣下達ならなら先に宿に行っちゃって……」

ダイヤは顔を上げて言った


「…一歩遅かったか…」

ミカエルは残念そうに呟く


ラオはミカエルを見て驚いていた

イザマーレに勝るとも劣らない美男子…これは…チャンス到来

と思っていた。


「はじめまして✨ラオです。 とっても美男子ですね✨」

ここぞとばかりに近寄ると、ミカエルはニコニコ微笑み会釈する


だが…ラオの話を遮り

「どうだ?ミカエル…私とセッションしないか?構成員もいる事だしな…」

ダンケルは微笑みながら言った


「俺が???」


困惑しながらミカエルは引きつった


イザマーレの片割れとは言えど…歌など歌った事がない…


「良いじゃん、ミカエル様の歌声、聞きたいわ」

ダイヤがワクワクし始めた途端にダンケルは魔力でアコギを出した


「…たまにはお前の歌声を聞かせろ」


そして…ダンケルのギターに合わせ、ミカエルが歌い出す


「………マジ?……」


構成員も驚きLily’sも魅入るように歌を聞いていた…

地球デビューしたてのイザマーレの声そのものだった


透き通る美声…

バラードまで披露したのだ

Lily’sは驚きながら、聞き惚れている


特に泣き虫のダイヤはホロホロと涙を流す

魔界に来てからの全ての事が走馬灯の様に脳裏に浮かんでいた


歌い上げたミカエルは恥ずかしそうにしている

ダンケルは微笑みミカエルを抱きしめた


「ダイヤ、先に魔界に帰る。お前はどうする?」

ダンケルはミカエルをガッチリ掴んで離そうとはしない


「あ… いえ、私は少し残ります ごゆっくり〜 」

扉を消すな…と思いつつ答えるダイヤ


「気を付けて帰ってくるのだぞ?

…さ ミカエル……私に付き合ってもらおうか」


「はぁ???!俺は…」

ミカエルは焦るがダンケルは構わず引っ張り魔法陣で消えていく…


見送りながらダイヤは辺りを見た……

気が付けば…Lily’sや裕子、構成員が全て居なくなっている…


残っているのはラオとダイヤのみ……


「貴女は残るんですか?」


ラオに聞かれ、酒を飲みつつダイヤは頷く

「既にみんな居ないし…魔宮殿帰った所で

陛下は当分部屋から出て来ないから

ラオさん、飲み直しましょうよ〜

目的の閣下もリリエル様と姿暗ましたし、同じ匂いがする〜」


あっけらかんと言うダイヤの話を聞き始めたラオ……


飲んだくれているダイヤはラオに人生相談に乗ってもらっていた……


流石は国際弁護士のラオ…的確なアドバイスをしながら

朝まで飲み明かしていた



🌷Fin.🌷



 
 
 

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