top of page

自己愛の代償


メルサがイザマーレとリリエルの前で暴言吐いてから数週間後、

とうとう天界に追放の日が来た

自宅に悪魔師団が数人現れた。

メルサは何の事か分からず玄関先で固まる


「来て頂こう。ある方がお呼びです」

ウエスターレンの元へ、連れていかれるエルサ。


扉を開けると、真っ黒い軍服に纏ったウエスターレンが

仁王立ちに立って不適な笑みを浮かべていた


その横にはダイヤが、同じく黒い軍服を着て厳しい顔して立っていた。


ウエスターレンから「追放の際には立ち会え」と指令があったからだ。


近くに来たメルサは、またとんでもないことを言い始めた


「長官ならご存知ですよね?

なぜリリエル様は閣下のお妃になれたんですか?

どうやったら私は……」


メルサの言った言葉にダイヤはため息をついた


「…そうだな。いっぺん天界に行って、神に処刑されてくるか?

何故ここから追い出されるのか…分かってないようだな?

そもそもリリエルは、最初からイザマーレの妻だったわけで、

現時点で選ばれてもないお前は

バサラに探し出してすら貰えないだろうがな」





穏やかに話す分、

ウエスターレンの怒りを感じるダイヤは冷や汗が出る


「でも!ダイヤさんは陛下の妃になられたのに…私にもチャンスが!」


「…長官、そろそろお時間です。」

ダイヤはメルサの話を遮って言った



「最後に花を添えてやろう…」

ウエスターレンが言うとバサラが姿を現した


「バサラ参上!来たよ~!…て、この子誰?」

メルサを見てウエスターレンに聞いていた。


「!バサラ参謀…」

メルサはウキウキして言った。


「こいつは天界に行きたいってよ!バサラ、お前がやれ。」


「へ~物好きだねぇ。行ってらっしゃい。じゃあねー」

バサラは魔力でメルサを天界に移動させた。


「お前、あいつの事知ってたか?」

煙草を取り出し聞いた


「え?誰なの?知らないけど天界に飛ばすなんて、

ただの罪人だろ?ダイヤちゃんの知り合い?」

バサラは不思議そうに聞いた


「…さぁ?知らない方ですよ。只、私のお仲魔に嫌がらせをして

忠告も聞かないおバカさんな罪がある女としか…。」



ダイヤが微笑んで言った途端に2悪魔はドン引きしていた…



「ウエスターレン、変だな。なんだか一瞬、

ダイヤちゃんがリリエルちゃんに見えたんだけど(汗)」


「……ダンケルも苦労するだろうな(笑)」



next                      目録に戻る


 
 
 

最新記事

すべて表示
校長のサロン

「理栄先生!!本当ですか…!!」 噂を聞きつけたスプネリアとリリア、ムーランの3名が駆けつけると 同じように見に来ていたプルーニャ、ダイヤと出くわす 「あら?早速、いらっしゃったわね♪お疲れ様です♪」 理栄がニコニコと微笑んで出迎える...

 
 
 
魔鏡学園

「イザマーレ、お帰り…っておい」 副理事長室で待ち構えていた守衛ウエスターレンが、一瞬固まる 「…浮気か?」 ニヤッと目を細めるウエスターレン 「ウエスターレン…馬鹿な事を言うな」 言葉とは裏腹に、静かに笑みを浮かべるイザマーレ 「あ、あの…」...

 
 
 
交錯

生徒会室で眼光鋭くモニターチェックしながら 紫煙を燻らせていたウエスターレン 突如、一番手前にあるモニターが光を放ち、画面にノイズが走る すらっとした指先を巧みに動かし、相手からのメッセージを受け取る 「…マジか。了解した。」 軍服を着こみ、すぐさま部屋を後にする …………...

 
 
 

コメント


©2022 by 里好。Wix.com で作成されました。

bottom of page