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花の取り合い


受け渡しが終わった後、ミカエルはリリエルを見つめ微笑んだ


「なあ、サムちゃぁぁん~

受け渡しも終わったんだからさぁ~

たまにはリリエルちゃん交換しない?」

ミカエルはイザマーレの腕を持って言った


「…は?お前…馬鹿者!駄目に決まってんだろ!

なんなら、ダイヤもいるぞ?」

イザマーレはダイヤを引っ張りミカエルの前に来させた



「! そうか!ダンケルの?そっちの方がまだ、チャンスあるかもな(笑)」

ミカエルはニコニコだ


「「はぁ~?あり得ない!ないから(怒)」」

ダイヤとダンケルはイラっとして言った


「ふん!お前ら(怒)それならやっぱり、

ウエスターレンしかいないか♪」


次にウエスターレンを見て微笑むミカエル

ウエスターレンは全く動じず受け流すが……


「「(怒)(怒)(怒)」」

イザマーレとリリエルもイライラし始めていた

「それ以上言ったら、メルサを放り込むぞ(怒)」

イザマーレはぶち切れかけたが


「お話相手くらいなら…良いですよ……?」

リリエルは考えながら言った


「おい!!(怒)」

リリエルの言葉に戸惑い、焦るイザマーレに

微笑みながら見つめるリリエル。

「だって閣下。必ず私の傍にいてくださるなら…大丈夫ですよ」


「わっ、さすがリリエルちゃん♪

俺、礼儀正しいから!何にも変なことしないし

手のひらサイズでも、何でもいいよ♪」

喜んだミカエルはさらに調子に乗る


「駄目に決まってるでしょ!リリエル様!」

ダイヤはリリエルの言った言葉に唖然とした





「もー!皆ろくなこと言わないな(怒)

閣下も!何故私をダシにしてミカエル様に言う?!

信じられんわ!ついでに言わせて頂きますが!

そりゃ厄介な片割れかも知れないけど(怒)

扱い方少しは考えて!!雑に扱うな!!!」

ダイヤもぶち切れ始めた


収集が付かなくなっていった…

険悪な空気が流れる


「あの~すみません、私の話だったんじゃ?」

置いてけぼりのメルサが何気なく言った


「お前はどーでもいい!ひっこんでろ!!!」


イザマーレ達に言われ落ち込むメルサ。

その姿を見てダンケルはケタケタ笑っている。

更にダンケルの笑ってる事にイライラし始めるリリエル


「うるさーーーーい!!!」


今まで聞いたことの無い大声でリリエルが叫んだ


「「「!!!!!!!」」」





「ミカエル殿!手のひらサイズではありません!

そして、貴方に差し出すつもりもありません!

…でも話くらいなら構いません!」

ビシッとミカエルを見て言った


「ダイヤ様!閣下のなさる事に

とやかく言うのは許しません!」


リリエルに言われハッとするダイヤ…かなりへこんでいた


「閣下!リリエルを信じてくださいませ。

私は閣下しか愛せません。

ご不安なら、いつも捕まえていてくださいませ」


これにはイザマーレも、苦笑いするしかなかった



「それと!メルサ!さっさと消えなさい!!!

ここには居させません!」


「………はい……(汗)すみません」


その場にいた全員が、リリエルに圧倒され謝っていた。

ただ2魔、イザマーレとウエスターレンを除いては。


「だが、リリエル!2名で会うのだけは許さない

必ず吾輩と同行するように!」

イザマーレは笑顔で言った


「…はい♪」

リリエルもにっこり微笑んで見つめ合う。


「流石だな、リリエル♪」

2魔の様子に、ご満悦のウエスターレン。



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