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虎の子4 屋敷


………


その日の夜


「お待たせしました~今日は水餃子鍋で~す♪」


キッチンから呼ぶリリエルの声に、

リビングへ降りて行くイザマーレとウエスターレン


「お!美味そう~」

ご満悦に日本酒を用意するイザマーレ


「(´∀`*)ウフフ…どうぞ、お召し上がりください♪」

お茶を淹れながらニコニコと微笑むリリエル


熱々の水餃子に舌鼓を打ちながら

「…そういや、今日の昼間、魔宮殿にあいつが来ていたな」


「?」


イザマーレの言葉にキョトンと首を傾げるリリエル


「魔宮殿見学か…そのメンバーに選ばれるって事は、

それなりに優秀なんだろうな。」


含みを持たせたウエスターレンの言葉に、思い当たったリリエル


「あ!あの、魔界小学校の生徒さん達ですよね。

初々しくて可愛かったなあ…」




そんなリリエルの髪を撫でながら、

イザマーレは静かに笑みを浮かべる


「あんな程度で立ちすくむようでは、まだ吾輩の足元にも及ばんな。

髪に座っていたリリエルにも気づいていなかったようだな」


「クス…もう、閣下ったら…///////閣下の御姿に触れたら

私の事など眼中に入らなくて当然です!!」


恥ずかしそうに俯き、口を尖らせるリリエルを抱き上げ

部屋の扉を消す


「…だからと言って、俺様の敵まで増やしてなきゃ良いんだがな…(笑)」


2 魔を見送りつつ、紫煙を燻らせながら、のんびりと呟くウエスターレン





 
 
 

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