虎の子4 屋敷
- RICOH RICOH
- 2024年11月17日
- 読了時間: 2分
………
その日の夜
「お待たせしました~今日は水餃子鍋で~す♪」
キッチンから呼ぶリリエルの声に、
リビングへ降りて行くイザマーレとウエスターレン
「お!美味そう~」
ご満悦に日本酒を用意するイザマーレ
「(´∀`*)ウフフ…どうぞ、お召し上がりください♪」
お茶を淹れながらニコニコと微笑むリリエル
熱々の水餃子に舌鼓を打ちながら
「…そういや、今日の昼間、魔宮殿にあいつが来ていたな」
「?」
イザマーレの言葉にキョトンと首を傾げるリリエル
「魔宮殿見学か…そのメンバーに選ばれるって事は、
それなりに優秀なんだろうな。」
含みを持たせたウエスターレンの言葉に、思い当たったリリエル
「あ!あの、魔界小学校の生徒さん達ですよね。
初々しくて可愛かったなあ…」
そんなリリエルの髪を撫でながら、
イザマーレは静かに笑みを浮かべる
「あんな程度で立ちすくむようでは、まだ吾輩の足元にも及ばんな。
髪に座っていたリリエルにも気づいていなかったようだな」
「クス…もう、閣下ったら…///////閣下の御姿に触れたら
私の事など眼中に入らなくて当然です!!」
恥ずかしそうに俯き、口を尖らせるリリエルを抱き上げ
部屋の扉を消す
「…だからと言って、俺様の敵まで増やしてなきゃ良いんだがな…(笑)」
2 魔を見送りつつ、紫煙を燻らせながら、のんびりと呟くウエスターレン
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