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再会


ラァードルたちと一緒に風神界に訪れたバサラ


クリスタルの薔薇の前で、

涙に濡れた目で佇むバナトラに目を奪われ、すぐに抱きしめる

「なに?どうしたのー

いつも以上に綺麗になっててビックリだよー」


イザマーレとウエスターレンは呆れた顔でため息をつく

「今頃来たのか。我々はもう帰るぞ」



「ええ、もう?💦」

つれないイザマーレの言葉に驚きを隠さないバサラ


「ああ、別に構わないから少しゆっくりしたらどうだ?

お前が責任持って連れ帰るなら問題ないだろ。なあバナトラ」


「えっ、ヤダヤダ!!皆と帰ります!!」

ニヤッと笑うウエスターレンに、バナトラが慌てる


「そうですよ~バナトラちゃん居ないとつまらないもん。

帰る時は皆一緒が良いです~」

メーラはニヤニヤしてスケッチを続けていた




「メーラ」

「?…はい」


突然、ウエスターレンに名前を呼ばれたメーラは

不思議そうに見上げて返事をする


「…もしもお前が、風帝妃殿の立場だったら、どう思う?」


「…!…」


「…頼んでおいた絵は出来たか?見せてみろ」


言葉に出来ず、固まるメーラに構わず、ウエスターレンは

彼女の手からスケッチブックを受け取り、ページをめくる


「…このスケッチブックは、お前から渡されて

ずっと預かっていたものだ」


「!…え…?」

ウエスターレンの言葉に驚き、思わず聞き返すメーラに

辿り着いたページを開いて見せる

「…!…あ…/////」




ある事に思い至り、動揺するメーラ


「あの時、この絵を見せに来たお前の事を

俺は忘れた事はない。人間として生まれ変わり

天寿を終えた元画家魔。それがお前の正体だ」


「…/////」


ウエスターレンの言葉を皮切りに、遥かな記憶が

走馬灯のように駆け巡り、狼狽するメーラ


「…あの時、お前が強く願った未来は、確かに現実となった。

もう、心配は要らない。これからは、同じように引き裂かれ

多くの時間を喪ったままの母娘の為に、その能力を使え」


「!!…そ、そんな…っ」


ウエスターレンの残酷な宣告に、青ざめるメーラ



一方…


「バサラ。今日はお前たち、風神夫妻と共に過ごせ。

明日、出発するぞ。分かったな」

笑顔で告げるイザマーレ。


「リリエル、お前も今日はLily‘sの奴らと

女子会をしたいんじゃないか?」


「!! やりたーい(≧∇≦) よろしいのですか?」


イザマーレの思わぬ提案に、ワクワクし始めるリリエル

まさかこれが、Lily’sの解散になるとは知らずに…




 
 
 

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