到着
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 2分
ゆっくりと着陸し、扉が開く。
目の前で沢山の家臣達が並んで出迎える
緊張して震え出したスプネリアの肩を抱き
優しく語りかけるラァードル
「大丈夫、吾輩が付いてるし皆もいるから」
手を繋ぎ、降り立つ
「ラァードル様、お帰りなさいませ。
宮殿で父帝殿とお母上様がお待ちです」
そう声を掛けてきたのは、老家臣、シセン
「シセン、久しぶり。紹介するよ。
吾輩の妻のスプネリアだ。よろしくな」
「初めまして、スプネリアと申します
すみません、今は何も思い出せなくて、
ご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします……」
挨拶するスプネリアにも優しく微笑み、後方を見つめるシセン
「イザマーレ様、ウエスターレン様…
お久しぶりでございますな。ご健勝でなによりです。
そちらがイザマーレ様のお妃様のリリエル様ですね?」
「シセン殿もお元気そうで何よりです
今回は急な来訪で申し訳ない。滞在中はよろしくお願いします」
礼儀正しいイザマーレの態度に、にこやかに応じるシセン。
「いえ、大丈夫でございます 宮殿まで御案内致しますね」
宮殿に着くと雷神帝と雷帝妃が外で待ち構えていた
「リリ💕いらっしゃい!!スプネリアちゃんも、ようこそ💕
ラァードル、さっさと行って薬草を取ってきなさいな♪」
「ちょ、ちょっと場所も分からないのに、さっさと行って来いって💦
一体何処に行けばいいのさ?母ちゃん💦」
雷帝妃の天真爛漫な言葉に苦笑するラァードル
「そんなのは、帝に聞きなさい♪
さ💕イザマーレ様も皆様も、こちらにいらして!!
いや~ん、みんな、カッコいい~~(≧∇≦)💕」
飛び上がるように喜ぶ雷帝妃。
リリエルの横にいるLily‘sに気がつき、微笑みながら首を傾ける
「あなたたちは…?」
「あ、彼女たちは魔界に暮らしている人間です。お母様」
「!! ああ、たしか『プエブロドラド』だったかしら?」
「はい♪ そこに住んでいて、彼女たちはLily‘sって言います。
私の大切なお仲魔なんですよ💕」
彼女たちのやり取りを後目に、雷神帝がラァードルに声かける
「ラァードル、これより先に龍の一族が住む谷がある
そこに行けば薬草が手に入る
だが、そう簡単に手に入れる事は出来ぬぞ。覚悟して行け」
「そうか…うん、分かった。スプネリア、しばらく離れるけど
すぐ戻ってくるから。サムちゃん達も居るから大丈夫だね?」
「はい、大丈夫です 無事に戻って来られるのを待ってます」
真っ直ぐ眼を見つめて答えるスプネリアに勇気を貰えたラァードル
「じゃあ行ってくるから。サムちゃん、皆も、スプネリアをよろしく!」
魔法陣で龍の谷に向かって行った
コメント