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宮殿


その頃、宮殿では……

イザマーレとリリエルが、雷神夫妻と穏やかに談笑していた


「雷神殿、この度は我々の落ち度でご子息の大事な姫君に

ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。

魔界を代表して、お詫び申し上げます」


「グアッハッハッハ…イザマーレ君、

堅苦しい話はもう終わりにしてくれ。

その後の様子も見ていたから知っている。

本来なら、息子の行為は認められないが、

君たちの機転で、あいつも気が晴れたことだろ♪」


豪傑な雷神帝の言葉に、イザマーレとウエスターレンも

苦笑するしかなかった


「帝の言うとおりよ。それより、リリに

この雷神界で会わせてくれて、本当にありがとう💕

スプネリアちゃんのお部屋も、いつ戻ってきてもいいように

用意はしてあるの。リリとイザマーレ様には、

特別なお部屋を用意しましたから、使ってちょうだいね💕」


「ありがとうございます。是非、そうさせてもらいます」


嬉しそうな雷帝妃の言葉に、穏やかに頷き

微笑むイザマーレ




……


全員で謁見の間に案内され、

雷神帝夫妻と談笑しているイザマーレ達のすぐ傍で

Lily‘sと座っていたスプネリアだが、

皆の話をうわの空で聞いていた


ずっと無事に帰って来る事を願い、祈っていたからだ

ベルデが察して話しかける


「心配しなくても大丈夫だよ。

ラァードルは必ず薬草手に入れて戻ってくるから

彼の戻って来る場所はスプネリアちゃんの所だけだからね」



「……はい、和尚/// 殿下の事は信じてます

お怪我無く戻って来てくれる事を祈ってました……」


ベルデの顔を見て頷き微笑む顔からは不安の色は消えてる

これならラァードルが持ち帰ってくる薬草を飲めば必ず

呪いの呪縛から解放され記憶が戻るとベルデは確信していた





 
 
 

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