宮殿
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 2分
その頃、宮殿では……
イザマーレとリリエルが、雷神夫妻と穏やかに談笑していた
「雷神殿、この度は我々の落ち度でご子息の大事な姫君に
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
魔界を代表して、お詫び申し上げます」
「グアッハッハッハ…イザマーレ君、
堅苦しい話はもう終わりにしてくれ。
その後の様子も見ていたから知っている。
本来なら、息子の行為は認められないが、
君たちの機転で、あいつも気が晴れたことだろ♪」
豪傑な雷神帝の言葉に、イザマーレとウエスターレンも
苦笑するしかなかった
「帝の言うとおりよ。それより、リリに
この雷神界で会わせてくれて、本当にありがとう💕
スプネリアちゃんのお部屋も、いつ戻ってきてもいいように
用意はしてあるの。リリとイザマーレ様には、
特別なお部屋を用意しましたから、使ってちょうだいね💕」
「ありがとうございます。是非、そうさせてもらいます」
嬉しそうな雷帝妃の言葉に、穏やかに頷き
微笑むイザマーレ
……
全員で謁見の間に案内され、
雷神帝夫妻と談笑しているイザマーレ達のすぐ傍で
Lily‘sと座っていたスプネリアだが、
皆の話をうわの空で聞いていた
ずっと無事に帰って来る事を願い、祈っていたからだ
ベルデが察して話しかける
「心配しなくても大丈夫だよ。
ラァードルは必ず薬草手に入れて戻ってくるから
彼の戻って来る場所はスプネリアちゃんの所だけだからね」
「……はい、和尚/// 殿下の事は信じてます
お怪我無く戻って来てくれる事を祈ってました……」
ベルデの顔を見て頷き微笑む顔からは不安の色は消えてる
これならラァードルが持ち帰ってくる薬草を飲めば必ず
呪いの呪縛から解放され記憶が戻るとベルデは確信していた
コメント