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屋敷


「…あら♪ムーラン様~(≧∇≦) いらっしゃい♪♪」


屋敷に訪れたムーランを、喜んで迎え入れるリリエル


「リリエル様、こんにちは(*´艸`*) 

実は、リリエル様にお届けしたい作品が仕上がりまして」


お茶を差し出したリリエルは、ムーランの言葉に目を輝かせる


「!! 本当?!わーい(*^▽^*) 見せて見せて」


ワクワクしながら、ムーランの絵を覗き込むリリエル


「リリエル、ただいま」


その時急に姿を現し、リリエルの髪を撫でるイザマーレ


「あ!!閣下♪お帰りなさいませ♪」


いつものように微笑みながら、見ていた絵を思わず隠すリリエル


「? 何だ?」


「あ…///な、何でもないんです。

ただ…どんな姿なのか気になって…(^-^;」


「ほう…それでムーランに頼んだのか。吾輩にも見せろ」


その絵は、「もう一人のリリエル」で、イザマーレが夜な夜な、

深夜の逢引きを重ねる相手の姿だ


「…どう見ても、描かれてるのはお前の姿だろ?」




さすがに、自分が相手となると気になる素振りを見せるリリエルに

イザマーレはほくそ笑む



「///はい…私は彼女を見る事は出来ないので…

描いてもらって良かったです(*´艸`*)

ムーラン様、どうもありがとう♪」


「いえいえ…喜んでもらえて良かったです」


「そうだ! 閣下、この後ムーラン様とお過ごしになってくださいな。

お願いしても…?」


上目遣いで見つめるリリエルに、イザマーレは微笑む


「やれやれ…。構わないよ。ムーラン、おいで。」


「え…えええっ」

一瞬固まり、慌てふためくムーランを連れて、

秘密の部屋へエスコートしていくイザマーレ


「リリエルのおねだりだから、気にするな。

それから、吾輩からも頼みがあるんだが…

リリエルが余計な事を言い出さないよう、もう一枚、絵を描いてくれ

今度は、吾輩とリリエルとあいつの姿が見えるのが良いな♪」


「!!…ふふっ…やっぱり、閣下は素敵です。

リリエル様の事を、本当に大事に思ってらっしゃる(´∀`*)ウフフ」


嬉しそうに微笑むムーランの顎を手で支えるイザマーレ

あまりの事に声も出せず、ただひたすら固まるムーランを

腕に抱き込み髪を撫でる


「少し休め。これからもまた、リリエルをよろしくな」

胸元で眠りにつくムーランの寝顔を優しく見守る………




 
 
 

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