前夜祭
- RICOH RICOH
- 2024年11月5日
- 読了時間: 14分
呪縛シリーズ 本編/第一章
まずは…大活躍なさった2つの薔薇に敬意をこめて…
人間界の黒ミサツアーも後半戦を迎える事になった最高魔軍
地方への移動に合わせて、Lily‘sも同じく移動していた。
ダイヤは一旦ダンケルへの報告も兼ねて魔界に戻っていた。
ダンケルに報告がてら甘えていたが…
プライベートルームの扉を消す寸前
ギリギリの所で裕子がノックをした
「…ありゃ…」
ダイヤは苦笑いしてダンケルから離れた
「どうしたのだ?裕子…今は…💢💢💢」
少しご立腹のダンケルを宥めるダイヤ。
滅多に、というかほぼ、部屋に来ることのない裕子…
珍しい事もあるものだ…
「なっちゃん…💢💢💢ちょっといい?💢
陛下、申し訳ありませんが💢お借りします💢来て💢」
裕子の行動に益々苛つくダンケルだが
なぜか彼女の勢いに押され気味になる
「え?はいはい…陛下、ちょっとだけ待ってて💦」
ダイヤは裕子に引っ張られながら部屋を後にした
裕子が人間界へ訪れた時…
「あら?貴女…ベルデの…助手よね?」
ふくよかな女性に声を掛けられた。
裕子は突然の事で固まって女を見た
その姿を見た女はニヤニヤしている。何故…和尚の事を…
「何、驚いてるのよ(笑)ウケるわwww魔界じゃあんたも有名よ。
人間のくせしてベルデがあんたを使ってるってね♪」
人間界に悪魔…やばい…狙われた…焦る裕子を面白がっている
「別にベルデには興味ないわ〜。それにあんたの事も。
心配しないでぇ。殺す気もないから…♪
ただね…のうのうと訳わからない研究の為に
勤しんでいるのがムカつくのよ。
いつかアイツを消して、私があの森を支配してやる。
魔界も人間界も全て私の思うままにしてやる。悪い事は言わない。
ベルデなんか何考えてんだか分からないし、あんたも
さっさと魔界から人間界に帰って大人しくしてろ!!」
さすがに裕子もカチンと来ていた。しかし女の話が止まらない
「あの暴走バカのダイヤも一緒に魔界から消えろっての。
大魔王が気に入るわけがない。あんたもベルデなんか似合わない。
ただ使いっ走りされてるだけ…可哀想に…気が付いてないか?!
ちっぽけな人間にはね(笑)
あんな、のほほんとしている奴の何処が良いのかしらね?
私にはわからないわ〜」
「あんたこそ…」
裕子は言いかけたが騒ぎを大きくしたくない…グッと堪えた。
「?何か言った?言える勇気もないんでしょ?
こんなんじゃ使いっ走りになる訳だ。大した美人でもないくせに
せいぜい使い倒されて消えてしまえ」
女性は笑いながら消えていった
…
「…そんな事があったんだ…」
話を聞いたダイヤは苦笑いしながら言った。
裕子のスマホで女の写真を見せてもらいながら…
「ムカつくわ💢本当に💢」
裕子の苛立ちはダイヤにもよく分かった
「でもさ…和尚は魔界の歴史やら知識、
すべての情報もみんな頭に入ってる。見た感じは穏やかだけど…
その女、分かってないよ、和尚の事を…怒らせたら怖いよ…
何するか分からん💦」
「…もう💢腹立つわ💢」
思い出しただけでイライラする裕子
「…その話をさ…和尚に聞いてもらったら?
こんな事言われて悔しかったって」
ダイヤは笑顔で裕子を見る
「言えるわけないでしょ?💦悪口しかないのに」
「…ゆうちゃん…そこは言わないと…色んな意味で(笑)」
焦ってる裕子を見てクスッと笑った
「え?!色んな意味ってどう言う事???」
「それはね…」
「ダイヤ💢もう良いだろ💢」
ダイヤが言いかけた途端にダンケルが姿を現し抱き上げた
「裕子、それはベルデに話せ。ダイヤは貰っていく」
驚いてジタバタするダイヤをがっしり捕まえ歩き出した
「ち、ちょっと!!陛下💦まだ話が終わってない💦」
焦って真っ赤になるダイヤだが、ダンケルは
冷徹な目をして睨みながら微笑んでいる
「黙らんか💢私のタイムリミット切れだ。」
「ゆうちゃ〜ん、頑張って〜!!和尚に話すのよ〜💦」
ダンケルの胸の中で裕子に声を掛けた
その後ろ姿を見送りながら、裕子はため息をついていた
…
プライベートルームのベッドにダイヤを座らせ
顎に手を添え濃厚な口付けを交わし
蕩けるような目で見つめ合う…
ふと気が付いた…シーツがアニマル柄のファーになっている…
肌触りもフカフカで気持ちがいい…
いつの間にか一糸纏わぬ姿で
抱きしめられ身体の全てを愛撫され、気が遠くなりそう…
一番感じやすい所を指で遊ばれ、啼く声も我慢していられなくなり
身体が言う事を効かなくなり力が抜けていく
ダミアンに求めてしまい恥ずかしさすら消え失せていた
冷徹な笑みを浮かべ
「まだおねだりが足りぬ…もっと求めよ…」
意地悪い事を言って、記憶が無くなる寸前まで指で攻め動きを止める
焦らすだけ焦らせ一気に身体の中に入り何度も逝かせ
啼きまくるのを満足そうに見つめ容赦なく注ぎ込んだ
ダイヤがダンケルの色に染まり記憶が無くなり
大魔王が満足するまで終わることはない…
フカフカのファーでダンケルの腕の中で眠りにつくのが
幸せな時間…
裕子の話をしっかり聞けず…悪かったな…と思いつつも
微睡みながらダンケルに愛される
プライベートルームの扉は数日現れず
濃厚な時間だけが過ぎて行った
………
一方、ダイヤたちから放置されたままの裕子
不安感は拭えず、それならリリエルに相談したいと
屋敷の前まで向かうが、その間、様々な思いを巡らす
「……って、これじゃ、なっちゃんとやる事変わらないじゃん💦」
改めて冷静になり、女の罵っていた内容を吟味する
「…主に和尚と文化局について、酷いこと言ってたけど
閣下やリリエル様については、なにも言ってなかったわ
雲の上の存在過ぎるのかしらね……でもそれなら
なおさら、リリエル様たちに手間をおかけする訳には
いかないわ……」
思い直し、屋敷から引き返すと、そのまま文化局へ向かった
魔界病院で補佐をしながらも
時折考え込む様子の裕子に
バナトラが気がついて声をかける
「裕子さん?何かあった?」
「え、あ…💦 ううん、何でもないの。ごめんなさい」
「?」
すぐに笑顔になり、事務仕事をこなしていく裕子を
不思議そうに見ているバナトラ
……
「じゃ、無事に遠征地に辿り着いたという事で♪乾杯~🍻」
この日、Lily‘sは翌日の黒ミサに備え
日本の東海地方にある、有名なハンバーグステーキ専門店に
集結していた
バナトラは風神界で暮らしているが
魔界の文化局内にある魔界病院で勤務する事と
黒ミサ中は他のLily‘s同様に人間界に降りてくる事を
特別に許可されている
各々に注文した料理が配られ、目の前で鉄皿に押し付け
仕上げ焼きをしていく
ジュワ~っと良い音を立てる様に
よだれを堪え、ウキウキと見つめるリリエル
ハイボール片手に、良い感じに仕上がりつつあった
アルコールも入り、気の置けない女子同士
四方八方に話は脱線し、いつまで経っても終わらない
女子会議の場と化していた
「閣下たちは今頃……どうされてるかな( ´艸`)」
「まさか…こんな時間まで飲んでなんかないよね?
明日もあるんだし……」
そんな事を言いながら、ダイヤとリリエルは一足先に
自分たちの宿泊するホテルへ向かった
そこへ、別の店舗でしこたま飲み、
完全に酔いつぶれたイザマーレを引きずりながら
バサラとベルデがやって来た
「やあ、良い感じに盛り上がってるかい?…ってあれ?
リリエルちゃんはホテルに帰っちゃった?」
「行き違っちゃったか…💦」
そんなバサラとベルデの言葉に、
2魔がかりでイザマーレを抱きかかえた状態の侍従が
ガクッと項垂れる
「ほ…ほんの少し、休ませてもらって良いですか(^-^;」
ゼーハー言いながら、すぐ横の座席にイザマーレを寝かせ
深呼吸する侍従たち
すっかり酔い潰れ、前後も分からなくなってるイザマーレ
「zzz…ん?……なんだ、リリエルはいないのか……zzz」
「やれやれ…埒が明かないね💦
今夜だけはリリエルちゃんに任せた方が良いんじゃない?」
ベルデの考察に、バサラも同意する
「その方が良いね。君たち、すまないけど頼めるかな?」
「zzz……ん、リリエルのところか……それならなあ……
〇●▽×☆……ホテルだぞ……zzzzz」
夢幻月詠の真髄はどうした!?と突っ込みたくなるほど
支離滅裂になりながらも、リリエルの滞在する宿泊先を
ズバリ言い当てるイザマーレ
「…はいはい💦もう! そういう所は流石なんだから…💦💦」
ここぞとばかり、軽口を叩きながら再びイザマーレを担ぎ上げるミルたち
「…💦じゃ、私たちはこれで…お先に失礼します。お邪魔致しました~
バサラ様にベルデ様、明日はよろしくお願いします」
穏やかな物腰で挨拶を済ませ、その場を立ち去る
店内には、バナトラ、バサラとベルデの3名になり
あらためて注文を取り乾杯することになった
「やれやれ(笑)ごめんね、驚いたでしょ」
「ビックリしました(^-^;
いつも完璧な閣下が、あんなになるなんて(笑)」
運ばれてきた料理を、各々悪魔の前に差し出しながら
バナトラが苦笑いする
「ツアーもようやく中盤だしね。そろそろイザマーレも、思い切り
はっちゃけたかったのかも…」
「あ、そっか…リリエルちゃん、ツアー帯同はここまでなんだっけ…」
ベルデの言葉に、思い出したように呟くバナトラ
「公設秘書の仕事が溜まりまくってるって、魔宮殿から矢のような催促が
あるらしいんだよ…ほんと、ご苦労様だよね」
相変わらず、流麗な憂いの表情を浮かべながら
大きめに切り分けたハンバーグをひと口でぺろりと平らげるバサラ
その時だった
「こんな所でお会いできるなんて。乾杯しましょう、バサラ様…」
物陰から突然現れ、バサラにしな垂れかかる女
周囲の視線など何も気にならないのか
空気を強張らせている事にも気づかず、
一人でうるさく捲し立て、呆気にとられるバサラの膝に跨り
だらしなく開けた胸元をわざとらしく押し付け猛アピールを繰り返す
思いがけない事に、バナトラの怒りは頂点に達する
だが、その波動を感じた女は一歩も引かず、ギロリと睨み付ける
金縛りにあったように身動きが取れなくなるバナトラ
だが、怒りに任せて術を解き、女の髪を掴んでバサラから引き離す
「女!!誰だか知らないけど、
そんな汚らわしい姿でバサラに触るな!!!!」
一部始終を、のんびりと見届けていたベルデ
「君は…誰だったっけ。
確か、どこかで見かけたことがあったんだよな…え~と…」
脳内にある膨大な資料の中から、探り当てるまで
数秒…
「ふっ これだから。文化局の『現』局長殿は」
侮蔑した表情を隠す事もなく、ベルデに言い放つ女
「あんたの魔術など、時代遅れよ。見てなさい。
広大な敷地を占めるあの鬱陶しい森が、あたしの物になる日も
そう遠い話ではないわ。いつの間にか、うろちょろして目障りな
人間共々、消えていただきますからね♪」
信者の顔をして近寄って来た挙句
当の構成員に対し、慇懃無礼にも程がある彼女の態度に
怒りで震え上がるバナトラ
「…あ~あ!! ようやく分かったよ。君は…マンダって言ったね。
そうだそうだ……えっと、あれ…?資料の読み込みに夢中になってて
何も聞いてなかった☆彡 ごめんね…」
口調はどこまでも穏やかだが、いつのまにか角が全開に開いている
ベルデの変貌に気づいたバサラは、初めて青褪める
そんな、のほほんとしたベルデに、さらに苛立ちを募らせ
罵倒を繰り返すマンダ
「……!!」「……っ」
だが、寸前まで喧しくて仕方がなかった店内は
元の穏やかさを取り戻していた
マンダの声が、一瞬にして奪われている事に気がついた時には
全てが終結していた
目の前を飛び交う蠅を捕まえるかの如く、両手をバチンと叩く
その瞬間、ベルデの手の平サイズに小型化され、
鼻歌を口ずさみながら魔袋に入れ、縛り上げる
「……やれやれ。ここ最近、局員がこぞって噂していたからね。
耳にしていた情報と、見た目の印象が違い過ぎて
把握するのに時間がかかったよ。」
「ベルデ……どういう事?」
ここまで目を丸くして、ポカンとしたままだったバサラが尋ねる
「ここ数年で相次いで失脚した公爵・侯爵のポストを狙う
末端貴族だよ。たしか…マンダ族の女頭。」
「そうなんだ……でも、やけにベルデに突っかかってたよね💦」
「『エマ事件』の後に、ヴィオラ族の跡地は
スミレの花畑に変わったんだ。
ウエスターレンが焼き払い、焦土化した場所に
彼女たち一派が乗り込んできたようなんだ。
ほんの少し、ヴィオラの執念が影響したのかもしれないね」
「……てことは、ベルデに魔術合戦に挑むどころか
ヴィオラの魔術にさえ、取り込まれ操られていたという事?
無鉄砲というか、厚顔無恥というか……」
さすがのバサラも呆れ、失笑する
「僕なんかを敵視しても仕方ないのにねえ…
ダンケル狙いじゃないから、無理に処分する必要もないんだけど…
裕子ちゃんが困ってたからね。フフフ…」
穏やかに笑みまで浮かべるベルデに、改めてゾッとする
「…つまり、お前の私情ってこと?」
やや呆れて聞き返すバサラに、にっこり振り返るベルデ
「バサラ、知らないの?裕子ちゃんは、リリエルちゃんの種から生まれた
正真正銘、イザマーレとリリエルちゃんの娘だよ?」
「!!」
「…多分…いや、絶対、事後報告でも許されると思うし…♪」
1魔、頷きながら、ほくそ笑むベルデ
「バナトラちゃん、ごめんね~。君の貴公子は無事だから。
バサラもさすがにあの瞬間は、結界を張っただろ?だから
直接には触られてなんかないから。心配いらないよ」
「……へっ?」
怒りと嫉妬と驚きで、感情の行き場を持て余したままの
バナトラを気遣うベルデの言葉に、バサラが聞き返す
「……ねえ……まさか…? 」
バサラの反応に、今度はベルデが固まり、聞き返す
その様子に、いよいよバナトラの怒りが最高潮に達する
「バサラ!!!」
「イザマーレが酔い潰れて、この場に居なかったから良かったけど……
っていうか、だからこそ、自身を守る術は惜しまず施さないと……
えっと、バサラ?君……軍事局だよね……?」
穏やかに諭しながら、だんだんと苛立ち始め
角が伸び出し、バサラの身体を巻きつけようとするベルデに
今度はバサラが真っ青になる
「…バナトラちゃん!!今夜はイザマーレに変わって、僕が命令する。
バサラの躾は君に任せたよ!!!」
「はい!!!お任せください♪ 行くわよっ、バサラ!!!」
手短に会計を済ませ、スタスタと店を出て行くバナトラ
怒りと嫉妬…行き場のない感情を持て余し、寒さも忘れて
歩を進めるごとに視界が涙で滲む
慌てて後を追うバサラ。
交差点に差し掛かった所で追いつき、手を握る
「バナトラ…」
「……」
「…バナトラ、駄目じゃないか。こんなに冷えて…」
自分の羽織っていたコートを脱ぎ、バナトラに着せて抱き寄せる
「ホテルまで送って行くよ。」
繋いだ手を離さず、歩き始める
「…送るって…それだけなの…?」
「勿論、本当はそれだけじゃ嫌だよ。だけど…今の俺は
君を抱きしめる資格がない…そうじゃないの?」
「…許さない」
「えっ」
「ただ送り届けるだけで、あたしを放置して帰ったりしたら
二度と許さないから……っ///////」
気がつけば、逆に手を引かれる形で
ホテルの部屋までたどり着いた2名
「…バナトラ…」
無言で俯いたままのバナトラを抱きしめる
溢れ出す涙を誤魔化したくて、顔を上げられずにいるバナトラ
大きくて温かい手で優しく頭を撫でられる
「俺ね…本当はたくさん反省しなきゃいけない。
バナトラにも怒られて当然なんだけど…何でかな。
すごく、満ち足りた気分なんだ」
「!そりゃ、そうでしょうね…見ず知らずの女に胸を押しつけられて!」
バサラの言葉に、身体を強張らせ、再び怒りが湧き上がる
「馬鹿だなあ、バナトラ。俺は美しいものが大好きなんだよ?
あんなの、貰い事故なだけで…そんなに君を傷つけたなら
記憶を消し去りたいくらいだよ。俺にだって、選ぶ権利くらい
あっていいよね…?」
「……」
「俺はこれまでだって、何度も君を傷つけて来た。
その度に、厳しい事も言ってくれる。君のような素敵な女なら
俺じゃなくたって良いはずなのに。それこそ、
君の周りには閣下やウエスターレンもいる。セルダも……
今でも俺は、敵う気がしないよ?それなのに……」
バナトラの顎に手を添え、瞳に浮かぶ涙を指で払う
「俺のためだけに、泣いてくれる。そんなバナトラが嬉しくて……」
ゆっくりと口唇を重ね、見つめ合う
「君のために誓うよ。明日は君のために、華やかに魅せてあげるから」
「…バサラ…///////」
ニカっと底抜けに明るい笑顔を見せるバサラに
思わず見惚れるバナトラ
「…でも、今は…ごめん。余裕なんかないかも
溢れる想いが止まらなくて、君を壊してしまうかも…」
再び口唇を塞いだ瞬間、ベッドに押し倒していた
息も絶え絶えになりながら、熱い口づけを交わし合う
服の上から胸をまさぐり、首筋に舌を這わす
キスをしながら抱き起し、服を脱がせ、ブラジャーを外す
露になった胸を口に含み、舌で舐め回す
負けずにバサラの服を脱がしながら
しがみつき声を漏らすバナトラ
ショーツの中に手を入れると、すでに湿り気を帯びている
「…バナトラ…ここ、凄いよ…?」
「////ば、ばか…言わないで…っ」
恥ずかしそうに視線を逸らすバナトラに微笑み
足を開き、中心に顔を寄せ、舌を這わせる
「嬉しい…もっと気持ちよくしてあげる…」
快感に身体を捩らせ、何度も果てるバナトラを許さず
普段の麗しい仮面をかなぐり捨て、激しく求め続ける
阿修羅のような悪魔…
バサラ本来の真骨頂を垣間見ながら、
愛の営みは夜明けまで続けられた…
🌷前夜祭 Fin.🌷
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