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前夜祭


呪縛シリーズ 本編/第一章


まずは…大活躍なさった2つの薔薇に敬意をこめて…




人間界の黒ミサツアーも後半戦を迎える事になった最高魔軍

地方への移動に合わせて、Lily‘sも同じく移動していた。

ダイヤは一旦ダンケルへの報告も兼ねて魔界に戻っていた。

ダンケルに報告がてら甘えていたが…

プライベートルームの扉を消す寸前

ギリギリの所で裕子がノックをした


「…ありゃ…」

ダイヤは苦笑いしてダンケルから離れた


「どうしたのだ?裕子…今は…💢💢💢」

少しご立腹のダンケルを宥めるダイヤ。


滅多に、というかほぼ、部屋に来ることのない裕子…

珍しい事もあるものだ…


「なっちゃん…💢💢💢ちょっといい?💢

陛下、申し訳ありませんが💢お借りします💢来て💢」 


裕子の行動に益々苛つくダンケルだが

なぜか彼女の勢いに押され気味になる


「え?はいはい…陛下、ちょっとだけ待ってて💦」

ダイヤは裕子に引っ張られながら部屋を後にした





裕子が人間界へ訪れた時…


「あら?貴女…ベルデの…助手よね?」


ふくよかな女性に声を掛けられた。

裕子は突然の事で固まって女を見た

その姿を見た女はニヤニヤしている。何故…和尚の事を…


「何、驚いてるのよ(笑)ウケるわwww魔界じゃあんたも有名よ。

人間のくせしてベルデがあんたを使ってるってね♪」


人間界に悪魔…やばい…狙われた…焦る裕子を面白がっている




「別にベルデには興味ないわ〜。それにあんたの事も。

心配しないでぇ。殺す気もないから…♪

ただね…のうのうと訳わからない研究の為に

勤しんでいるのがムカつくのよ。

いつかアイツを消して、私があの森を支配してやる。

魔界も人間界も全て私の思うままにしてやる。悪い事は言わない。

ベルデなんか何考えてんだか分からないし、あんたも

さっさと魔界から人間界に帰って大人しくしてろ!!」


さすがに裕子もカチンと来ていた。しかし女の話が止まらない


「あの暴走バカのダイヤも一緒に魔界から消えろっての。

大魔王が気に入るわけがない。あんたもベルデなんか似合わない。

ただ使いっ走りされてるだけ…可哀想に…気が付いてないか?!

ちっぽけな人間にはね(笑)

あんな、のほほんとしている奴の何処が良いのかしらね?

私にはわからないわ〜」


「あんたこそ…」

裕子は言いかけたが騒ぎを大きくしたくない…グッと堪えた。


「?何か言った?言える勇気もないんでしょ?

こんなんじゃ使いっ走りになる訳だ。大した美人でもないくせに

せいぜい使い倒されて消えてしまえ」


女性は笑いながら消えていった




「…そんな事があったんだ…」

話を聞いたダイヤは苦笑いしながら言った。

裕子のスマホで女の写真を見せてもらいながら…


「ムカつくわ💢本当に💢」

裕子の苛立ちはダイヤにもよく分かった




「でもさ…和尚は魔界の歴史やら知識、

すべての情報もみんな頭に入ってる。見た感じは穏やかだけど…

その女、分かってないよ、和尚の事を…怒らせたら怖いよ…

何するか分からん💦」


「…もう💢腹立つわ💢」

思い出しただけでイライラする裕子


「…その話をさ…和尚に聞いてもらったら?

こんな事言われて悔しかったって」

ダイヤは笑顔で裕子を見る


「言えるわけないでしょ?💦悪口しかないのに」


「…ゆうちゃん…そこは言わないと…色んな意味で(笑)」

焦ってる裕子を見てクスッと笑った


「え?!色んな意味ってどう言う事???」


「それはね…」


「ダイヤ💢もう良いだろ💢」

ダイヤが言いかけた途端にダンケルが姿を現し抱き上げた


「裕子、それはベルデに話せ。ダイヤは貰っていく」

驚いてジタバタするダイヤをがっしり捕まえ歩き出した


「ち、ちょっと!!陛下💦まだ話が終わってない💦」

焦って真っ赤になるダイヤだが、ダンケルは

冷徹な目をして睨みながら微笑んでいる

「黙らんか💢私のタイムリミット切れだ。」


「ゆうちゃ〜ん、頑張って〜!!和尚に話すのよ〜💦」

ダンケルの胸の中で裕子に声を掛けた

その後ろ姿を見送りながら、裕子はため息をついていた




プライベートルームのベッドにダイヤを座らせ

顎に手を添え濃厚な口付けを交わし

蕩けるような目で見つめ合う…


ふと気が付いた…シーツがアニマル柄のファーになっている…

肌触りもフカフカで気持ちがいい…


いつの間にか一糸纏わぬ姿で

抱きしめられ身体の全てを愛撫され、気が遠くなりそう…

一番感じやすい所を指で遊ばれ、啼く声も我慢していられなくなり

身体が言う事を効かなくなり力が抜けていく

ダミアンに求めてしまい恥ずかしさすら消え失せていた


冷徹な笑みを浮かべ

「まだおねだりが足りぬ…もっと求めよ…」

意地悪い事を言って、記憶が無くなる寸前まで指で攻め動きを止める


焦らすだけ焦らせ一気に身体の中に入り何度も逝かせ

啼きまくるのを満足そうに見つめ容赦なく注ぎ込んだ

ダイヤがダンケルの色に染まり記憶が無くなり

大魔王が満足するまで終わることはない…


フカフカのファーでダンケルの腕の中で眠りにつくのが

幸せな時間…


裕子の話をしっかり聞けず…悪かったな…と思いつつも

微睡みながらダンケルに愛される


プライベートルームの扉は数日現れず

濃厚な時間だけが過ぎて行った




………


一方、ダイヤたちから放置されたままの裕子

不安感は拭えず、それならリリエルに相談したいと

屋敷の前まで向かうが、その間、様々な思いを巡らす


「……って、これじゃ、なっちゃんとやる事変わらないじゃん💦」


改めて冷静になり、女の罵っていた内容を吟味する


「…主に和尚と文化局について、酷いこと言ってたけど

閣下やリリエル様については、なにも言ってなかったわ

雲の上の存在過ぎるのかしらね……でもそれなら

なおさら、リリエル様たちに手間をおかけする訳には

いかないわ……」


思い直し、屋敷から引き返すと、そのまま文化局へ向かった


魔界病院で補佐をしながらも

時折考え込む様子の裕子に

バナトラが気がついて声をかける



「裕子さん?何かあった?」


「え、あ…💦 ううん、何でもないの。ごめんなさい」


「?」


すぐに笑顔になり、事務仕事をこなしていく裕子を

不思議そうに見ているバナトラ




……


「じゃ、無事に遠征地に辿り着いたという事で♪乾杯~🍻」


この日、Lily‘sは翌日の黒ミサに備え

日本の東海地方にある、有名なハンバーグステーキ専門店に

集結していた


バナトラは風神界で暮らしているが

魔界の文化局内にある魔界病院で勤務する事と

黒ミサ中は他のLily‘s同様に人間界に降りてくる事を

特別に許可されている


各々に注文した料理が配られ、目の前で鉄皿に押し付け

仕上げ焼きをしていく

ジュワ~っと良い音を立てる様に

よだれを堪え、ウキウキと見つめるリリエル


ハイボール片手に、良い感じに仕上がりつつあった

アルコールも入り、気の置けない女子同士

四方八方に話は脱線し、いつまで経っても終わらない

女子会議の場と化していた


「閣下たちは今頃……どうされてるかな( ´艸`)」

「まさか…こんな時間まで飲んでなんかないよね?

明日もあるんだし……」


そんな事を言いながら、ダイヤとリリエルは一足先に

自分たちの宿泊するホテルへ向かった


そこへ、別の店舗でしこたま飲み、

完全に酔いつぶれたイザマーレを引きずりながら

バサラとベルデがやって来た


「やあ、良い感じに盛り上がってるかい?…ってあれ?

リリエルちゃんはホテルに帰っちゃった?」




「行き違っちゃったか…💦」


そんなバサラとベルデの言葉に、

2魔がかりでイザマーレを抱きかかえた状態の侍従が

ガクッと項垂れる


「ほ…ほんの少し、休ませてもらって良いですか(^-^;」


ゼーハー言いながら、すぐ横の座席にイザマーレを寝かせ

深呼吸する侍従たち


すっかり酔い潰れ、前後も分からなくなってるイザマーレ

「zzz…ん?……なんだ、リリエルはいないのか……zzz」


「やれやれ…埒が明かないね💦

今夜だけはリリエルちゃんに任せた方が良いんじゃない?」

ベルデの考察に、バサラも同意する

「その方が良いね。君たち、すまないけど頼めるかな?」


「zzz……ん、リリエルのところか……それならなあ……

〇●▽×☆……ホテルだぞ……zzzzz」


夢幻月詠の真髄はどうした!?と突っ込みたくなるほど

支離滅裂になりながらも、リリエルの滞在する宿泊先を

ズバリ言い当てるイザマーレ


「…はいはい💦もう! そういう所は流石なんだから…💦💦」

ここぞとばかり、軽口を叩きながら再びイザマーレを担ぎ上げるミルたち


「…💦じゃ、私たちはこれで…お先に失礼します。お邪魔致しました~

バサラ様にベルデ様、明日はよろしくお願いします」

穏やかな物腰で挨拶を済ませ、その場を立ち去る


店内には、バナトラ、バサラとベルデの3名になり

あらためて注文を取り乾杯することになった




「やれやれ(笑)ごめんね、驚いたでしょ」


「ビックリしました(^-^; 

いつも完璧な閣下が、あんなになるなんて(笑)」


運ばれてきた料理を、各々悪魔の前に差し出しながら

バナトラが苦笑いする


「ツアーもようやく中盤だしね。そろそろイザマーレも、思い切り

はっちゃけたかったのかも…」


「あ、そっか…リリエルちゃん、ツアー帯同はここまでなんだっけ…」


ベルデの言葉に、思い出したように呟くバナトラ


「公設秘書の仕事が溜まりまくってるって、魔宮殿から矢のような催促が

あるらしいんだよ…ほんと、ご苦労様だよね」


相変わらず、流麗な憂いの表情を浮かべながら

大きめに切り分けたハンバーグをひと口でぺろりと平らげるバサラ


その時だった


「こんな所でお会いできるなんて。乾杯しましょう、バサラ様…」


物陰から突然現れ、バサラにしな垂れかかる女

周囲の視線など何も気にならないのか

空気を強張らせている事にも気づかず、

一人でうるさく捲し立て、呆気にとられるバサラの膝に跨り

だらしなく開けた胸元をわざとらしく押し付け猛アピールを繰り返す


思いがけない事に、バナトラの怒りは頂点に達する

だが、その波動を感じた女は一歩も引かず、ギロリと睨み付ける

金縛りにあったように身動きが取れなくなるバナトラ

だが、怒りに任せて術を解き、女の髪を掴んでバサラから引き離す




「女!!誰だか知らないけど、

そんな汚らわしい姿でバサラに触るな!!!!」


一部始終を、のんびりと見届けていたベルデ


「君は…誰だったっけ。

確か、どこかで見かけたことがあったんだよな…え~と…」


脳内にある膨大な資料の中から、探り当てるまで

数秒…


「ふっ これだから。文化局の『現』局長殿は」


侮蔑した表情を隠す事もなく、ベルデに言い放つ女


「あんたの魔術など、時代遅れよ。見てなさい。

広大な敷地を占めるあの鬱陶しい森が、あたしの物になる日も

そう遠い話ではないわ。いつの間にか、うろちょろして目障りな

人間共々、消えていただきますからね♪」


信者の顔をして近寄って来た挙句

当の構成員に対し、慇懃無礼にも程がある彼女の態度に

怒りで震え上がるバナトラ


「…あ~あ!! ようやく分かったよ。君は…マンダって言ったね。

そうだそうだ……えっと、あれ…?資料の読み込みに夢中になってて

何も聞いてなかった☆彡 ごめんね…」


口調はどこまでも穏やかだが、いつのまにか角が全開に開いている

ベルデの変貌に気づいたバサラは、初めて青褪める


そんな、のほほんとしたベルデに、さらに苛立ちを募らせ

罵倒を繰り返すマンダ

「……!!」「……っ」




だが、寸前まで喧しくて仕方がなかった店内は

元の穏やかさを取り戻していた

マンダの声が、一瞬にして奪われている事に気がついた時には

全てが終結していた



目の前を飛び交う蠅を捕まえるかの如く、両手をバチンと叩く

その瞬間、ベルデの手の平サイズに小型化され、

鼻歌を口ずさみながら魔袋に入れ、縛り上げる


「……やれやれ。ここ最近、局員がこぞって噂していたからね。

耳にしていた情報と、見た目の印象が違い過ぎて

把握するのに時間がかかったよ。」


「ベルデ……どういう事?」

ここまで目を丸くして、ポカンとしたままだったバサラが尋ねる


「ここ数年で相次いで失脚した公爵・侯爵のポストを狙う

末端貴族だよ。たしか…マンダ族の女頭。」


「そうなんだ……でも、やけにベルデに突っかかってたよね💦」


「『エマ事件』の後に、ヴィオラ族の跡地は

スミレの花畑に変わったんだ。

ウエスターレンが焼き払い、焦土化した場所に

彼女たち一派が乗り込んできたようなんだ。

ほんの少し、ヴィオラの執念が影響したのかもしれないね」


「……てことは、ベルデに魔術合戦に挑むどころか

ヴィオラの魔術にさえ、取り込まれ操られていたという事?

無鉄砲というか、厚顔無恥というか……」


さすがのバサラも呆れ、失笑する




「僕なんかを敵視しても仕方ないのにねえ…

ダンケル狙いじゃないから、無理に処分する必要もないんだけど…

裕子ちゃんが困ってたからね。フフフ…」


穏やかに笑みまで浮かべるベルデに、改めてゾッとする


「…つまり、お前の私情ってこと?」

やや呆れて聞き返すバサラに、にっこり振り返るベルデ


「バサラ、知らないの?裕子ちゃんは、リリエルちゃんの種から生まれた

正真正銘、イザマーレとリリエルちゃんの娘だよ?」


「!!」


「…多分…いや、絶対、事後報告でも許されると思うし…♪」


1魔、頷きながら、ほくそ笑むベルデ


「バナトラちゃん、ごめんね~。君の貴公子は無事だから。

バサラもさすがにあの瞬間は、結界を張っただろ?だから

直接には触られてなんかないから。心配いらないよ」


「……へっ?」


怒りと嫉妬と驚きで、感情の行き場を持て余したままの

バナトラを気遣うベルデの言葉に、バサラが聞き返す


「……ねえ……まさか…? 」


バサラの反応に、今度はベルデが固まり、聞き返す

その様子に、いよいよバナトラの怒りが最高潮に達する


「バサラ!!!」





「イザマーレが酔い潰れて、この場に居なかったから良かったけど……

っていうか、だからこそ、自身を守る術は惜しまず施さないと……

えっと、バサラ?君……軍事局だよね……?」


穏やかに諭しながら、だんだんと苛立ち始め

角が伸び出し、バサラの身体を巻きつけようとするベルデに

今度はバサラが真っ青になる


「…バナトラちゃん!!今夜はイザマーレに変わって、僕が命令する。

バサラの躾は君に任せたよ!!!」


「はい!!!お任せください♪ 行くわよっ、バサラ!!!」


手短に会計を済ませ、スタスタと店を出て行くバナトラ

怒りと嫉妬…行き場のない感情を持て余し、寒さも忘れて

歩を進めるごとに視界が涙で滲む


慌てて後を追うバサラ。

交差点に差し掛かった所で追いつき、手を握る


「バナトラ…」


「……」


「…バナトラ、駄目じゃないか。こんなに冷えて…」

自分の羽織っていたコートを脱ぎ、バナトラに着せて抱き寄せる


「ホテルまで送って行くよ。」

繋いだ手を離さず、歩き始める


「…送るって…それだけなの…?」


「勿論、本当はそれだけじゃ嫌だよ。だけど…今の俺は

君を抱きしめる資格がない…そうじゃないの?」




「…許さない」


「えっ」


「ただ送り届けるだけで、あたしを放置して帰ったりしたら

二度と許さないから……っ///////」




気がつけば、逆に手を引かれる形で

ホテルの部屋までたどり着いた2名


「…バナトラ…」


無言で俯いたままのバナトラを抱きしめる

溢れ出す涙を誤魔化したくて、顔を上げられずにいるバナトラ

大きくて温かい手で優しく頭を撫でられる


「俺ね…本当はたくさん反省しなきゃいけない。

バナトラにも怒られて当然なんだけど…何でかな。

すごく、満ち足りた気分なんだ」


「!そりゃ、そうでしょうね…見ず知らずの女に胸を押しつけられて!」


バサラの言葉に、身体を強張らせ、再び怒りが湧き上がる


「馬鹿だなあ、バナトラ。俺は美しいものが大好きなんだよ?

あんなの、貰い事故なだけで…そんなに君を傷つけたなら

記憶を消し去りたいくらいだよ。俺にだって、選ぶ権利くらい

あっていいよね…?」


「……」




「俺はこれまでだって、何度も君を傷つけて来た。

その度に、厳しい事も言ってくれる。君のような素敵な女なら

俺じゃなくたって良いはずなのに。それこそ、

君の周りには閣下やウエスターレンもいる。セルダも……

今でも俺は、敵う気がしないよ?それなのに……」


バナトラの顎に手を添え、瞳に浮かぶ涙を指で払う


「俺のためだけに、泣いてくれる。そんなバナトラが嬉しくて……」


ゆっくりと口唇を重ね、見つめ合う



「君のために誓うよ。明日は君のために、華やかに魅せてあげるから」


「…バサラ…///////」


ニカっと底抜けに明るい笑顔を見せるバサラに

思わず見惚れるバナトラ


「…でも、今は…ごめん。余裕なんかないかも

溢れる想いが止まらなくて、君を壊してしまうかも…」


再び口唇を塞いだ瞬間、ベッドに押し倒していた

息も絶え絶えになりながら、熱い口づけを交わし合う

服の上から胸をまさぐり、首筋に舌を這わす

キスをしながら抱き起し、服を脱がせ、ブラジャーを外す

露になった胸を口に含み、舌で舐め回す

負けずにバサラの服を脱がしながら

しがみつき声を漏らすバナトラ


ショーツの中に手を入れると、すでに湿り気を帯びている


「…バナトラ…ここ、凄いよ…?」




「////ば、ばか…言わないで…っ」


恥ずかしそうに視線を逸らすバナトラに微笑み

足を開き、中心に顔を寄せ、舌を這わせる


「嬉しい…もっと気持ちよくしてあげる…」


快感に身体を捩らせ、何度も果てるバナトラを許さず

普段の麗しい仮面をかなぐり捨て、激しく求め続ける


阿修羅のような悪魔…

バサラ本来の真骨頂を垣間見ながら、

愛の営みは夜明けまで続けられた…






🌷前夜祭 Fin.🌷


 
 
 

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