城の庭
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 2分
……
城の庭は森の木立に囲まれ、穏やかな空気に満ち溢れていた
「素敵💕魔界の文化局の森のようだね」
「ホントだね~。早速、スケッチしなきゃ💕」
何度も深呼吸するスプネリアの横で、
メーラは体育座りになりスケッチを始める
雷帝妃の傍で佇むリリエルに、バナトラが声をかける
「ねえ、リリエルちゃん。どうしてかな、私、おかしいの。
初めてのはずなのに、何処を見ても覚えてる…気がして…」
「バナトラ様…」
リリエルはバナトラの手をとり、静かに擦る
「…間違いない。確かにこの手のぬくもり、覚えてる。
どうして今まで気づけなかったのかしら……」
「…え?」
急に俯き、涙を堪えるリリエルに、
問いかけたバナトラが首を傾げる
「やだ、リリエルちゃん泣かないで💦ごめん、私何かした?💦」
慌てるバナトラにリリエルは首を横に振りながら、ギューッと抱きしめる
「ううん、違うの。ごめんね。そしてありがとう、バナトラ様💕」
「えっ💦ちょっと!ますます意味分かんないよ💦
閣下に怒られるから(^-^;」
ますます慌てふためくバナトラ
直後にイザマーレが姿を現し、
バナトラからリリエルを引き離し、抱き寄せる
「リリエル、待たせたな」
「やっぱり泣いたか(笑) 仕方のない奴め♪」
続いて現れたウエスターレンがニヤニヤして笑う
イザマーレが来たのでホッとしたのも束の間、
続いて現れた風神夫妻を見て、固まるLily‘s
「…まったく、あんたたちはいったい何なのさ。
夫婦揃ってどんだけお人好しなんだろうね。」
「Bletilla様…素敵なお庭ですね💕気持ちがいいわ」
呆れ顔の風帝妃に、にっこり微笑むリリエル
「ふっ、仕方ないね、リリエルちゃん。私の負けだ。
ただし、こんな庭で満足してもらっちゃ困るんだ。
あんたが私に素敵な旦那さんを紹介してくれたから
私も特別に、秘密の場所を教えてやるよ。ついておいで」
くるりと背を向け、スタスタと歩き出す風帝妃
「Bletilla様?…どうなさったのかしら?」
「さあな?お前に根負けして、照れ屋で意地っ張りの
本領発揮だろうな(笑)」
首を傾げるリリエルに、微笑むイザマーレ
「驚いたー。雷帝妃とリリエルちゃんも雰囲気とか似てるけど、
ここまでクリソツなんだもん(*^艸^)クスクスw」
呆然と固まるバナトラの手を引き、その後に続くメーラ
「しかもダイヤちゃんそっくりな性格で、
姿はバナトラちゃんとか(笑)
(・∀・)ニヤニヤ これは、描きごたえあるわ~💕」
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