女子会
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 3分
週末―
最高魔軍の再始動まで、残り僅かとなったその日
プエブロドラドのレストランに集い、女子会を繰り広げるLily‘s
黒ミサツアーに向けて、各地の名産品や観光名所などを調べつつ
当日の服装や、集合場所などについて相談し合っていた
「ねえ、リリエルちゃん。今度のツアーはどうするの?やっぱり
閣下と一緒に帯同するのかな?」
「ええ~、せっかくだから、みんなで寝泊まり出来るといいよね。
たまにはLily‘s同士で…」
イザマーレとウエスターレンも、リリエルの付き添いで、
レストランの少し離れた場所に待機しながら
ツアーの最終調整を行っている
「やはり、久しぶりのウエスターレン復帰でもあるし
構成員の奴らと旅を満喫したいよな」
「…そうだな。」
ツアーが始まると、構成員と悪魔軍666師団を従えて
ひとつの大きな家族のように過ごすのは、昔からの伝統である
最高の音楽と、最高の仲魔たち、
そして各地の珍味を食しながら同じ景色を味わう
飾りや柵のいらない時間…
それは、他には代え難い至極の時間なのだ
「…楽しみだな」
ここに至り、ようやく、ある決断に辿り着いたイザマーレ
そっと振り向いた時、まさに今、想いを馳せていた本悪魔が
花の綻ぶような笑顔で近づいてきた
「ん?…どうした、リリエル」
「(´∀`*)ウフフ…閣下、あの…今度の黒ミサツアーの期間中、
出来たら、Lily‘sの皆と一緒に、お泊りしたいな~と思うのですが…
ダメ?」
俯きがちに上目遣いで首を傾げるリリエル
(…///////)
どう説明しようか、考えあぐねていた自身の胸の内を見透かされたようで
動揺する姿を誤魔化すように、ほんの少し視線を泳がせながら、抱き寄せる
「…やれやれ。仕方ないな。それなら、各会場の日程に合わせ
お前たちの宿も吾輩が用意してやる。リリエル、吾輩もツアー中は
構成員の奴らと…」
「はい♪閣下や構成員の皆さ魔にとっても、
かけがえのない、素敵な時間ですよね。
私は…そんな閣下を客席から眺めていたいの…だから…お願い💕」
「…分かった。リリエル、毎回泣き過ぎてもいいように、
タオルは忘れるんじゃないぞ♪」
「///んもう!…でも…ありがとうございます(≧∇≦)」
ほんの少しプンスカしながら、すぐにウキウキし始めるリリエル
一抹の寂しさを覚えながら、どこかでホッと安堵するイザマーレ
「…よしっ 決まりだな♪」
ウエスターレンが八重歯を覗かせ、ニヤッと笑う
「ふふっ 長官、各地のおすすめの絶品料理のお店、
リサーチお願いしますね♪」
「…お前なあ💦」
調子に乗るリリエルに呆れつつ、絶対に楽しい旅にしてやろう。
そう、心に強く刻み込む瞬間だった
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