学園祭
- RICOH RICOH
- 2024年10月21日
- 読了時間: 4分
数週間後の週末。
全員、特攻服姿の生徒が、体育館に集結する
メーラとバナトラが壇上に上がる
真っ赤な特攻服姿のメーラ。
背中には桜と情報局長官の顔の紋様
大きな白文字で『愛羅武勇』と刺繍されている。
バナトラは紫の特攻服。
背中に金色で『天下無双』の刺繍文字
会場内を睨み付けながらマイクで挨拶をする
「みんな~!今日は待ちに待った学園祭!盛り上がろうね♪
合言葉は~…『四の五の言わず、夜露死苦!!』」
「は~い☆」
「……やれやれ、始まりましたね(笑)」
職員室で、裕子がため息をつきながら話しかけてきた。
「そうですね。でも、楽しそうじゃないですか♪」
ダイヤは微笑んで、お茶を飲んでいた
実はみんなに内緒にしていたが、
いつもダンケルに特攻服で可愛がられるのが
日常茶飯事なダイヤは、密かにワクワクしていた
普段は真面目なダイヤも、
今日は生徒に合わせて赤の特攻服姿。
背中には大魔王の紋章と
『呪!結婚 麗 愛羅武勇』の金色の刺繍文字
普段から短い髪をよりツンツンに逆立て、
誰が見てもノリノリなのが分かる
ダンケルとお揃いの特攻服姿で、
魔宮殿から出勤なさったのだから、気合の入れ方が半端ない
そこへ、ドアの開く音がして、ダイヤは振り向いた
「…!!」
「あら♪校長先生に副理事長♪♪
いや~、決まってますね~♪流石です(笑)」
その場にいた職員たちが一斉に集まり、その雄姿に惚れ込む
「まあ、今日だけのトクベツだからな♪楽しまなきゃな。」
そう言って微笑むイザマーレは真っ白の特攻服
小さめの金色で横に『魔鏡学園』
黒字で「初代」赤字で「夢幻月詠」
大きめの金色で縦に「副大魔王」
髪を敢えて逆立てず、サラサラなびかせたまま、
長めの白いハチマキを巻いている
(…!!…副理事長…か、カッコいいわ…♪♪)
思わず見とれて目がハートマークになるダイヤ
そしてその横に並ぶリリエル…
「恥ずかしいですけど…♪」
はにかみながらも、ノリノリで楽しんでいる
リリエルは黒の特攻服
刺繍文字が異なり、赤字は「閣下命」
大きめの金色は「百合権化」
イザマーレとお揃いの紋章が刻印されている
いつもはほぼノーメイクでふんわりな印象のリリエルだが
今日は濃いアイメイクと口紅でクッキリな表情をしている
「リリエル先生♪ひょっとして、今日のメイクも
いつものように副理事長に…?」
職員のラドルがニヤニヤしながら聞いている
「あ、はい…さっき、副理事長室で///」
顔を真っ赤にしながら俯くリリエル
(…校長…やっぱりめっちゃ可愛いわ…
喰いたくなっちゃうわ(笑))
心で呟やきながらダイヤは漠然と眺めていた
「さて。みんなへのお披露目も済んだ事だし、
リリエル、行くぞ♪」
校長と手を繋ぎ、瞬間移動で消える副理事長
「…ふう、やれやれ。今日もこのまま扉が消えるんだろうね(笑)」
もの凄いオーラを振り撒いて、鮮やかに立ち去った2魔に
呆れながらも、尊敬の眼差しで語る裕子
「…いいよね。私も好きな相手と
一緒に居たくなっちゃいました(笑)では……」
ダイヤは微笑んで、いくつかの書類を手に立ち上がった
なるべく不自然じゃないように装いながら…
…理事長室に向かった事は、全職員が気づいていたのだが♪
ダイヤと入れ違いで職員室に戻ってきたプルーニャ。
「プルーニャ先生、お疲れ様です。
あら?今日は久しぶりにセルダ先生も
いらしてくださったのですね♪」
裕子が立ち上がって、にこやかにお茶を淹れる
「プルーニャに頼まれたじゃんね。
何やら今日は、不良祭なんだろ?
俺なら何の変身も要らず、そのまんまでいいじゃんね♪」
いつもプルーニャのクラスで居眠りをしたり、
授業をボイコットして屋上で昼寝を繰り返すセルダ。
不良生徒のように見えるが、実は副担任だったのだ
「わがまま言ってごめんなさい。セルダ先生…///」
顔を赤らめて見つめるプルーニャ
今日は彼女も生徒に合わせて真っ赤な特攻服を着ている
金の刺繍文字は『女の花道』
裾に猫が描かれている
そんなプルーニャの髪を優しく撫で、微笑むセルダ
「構わんよ。後でハルミちゃんの散歩にも付き合ってな♪
おいで、プルーニャ…」
そう囁いて瞬間移動で屋上に連れ去る
「…セルダ様…///////」
ますます顔を赤くして見上げるプルーニャ
「綺麗だよ、プルーニャ。今日は可愛がってやるからな…」
ゆっくりと口唇を重ね、肌を合わせる…
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