top of page

愛契約


イザマーレにエスコートされ、扉を開け中に入った部屋は広く天上も高い部屋…

誰にも邪魔されないような静かな場所…

カーテンから外の光が差し込み、魔界ではないような感覚を覚える…

ダイヤが中に進むと入ってきた扉が自然に消えた。

凄く胸の高鳴る音が周りに聞こえそうだ…

なんとも言えない気持ちだったダイヤは真っ赤になって俯いた

イザマーレは微笑んでダイヤの手を取った

「…おいで、ダイヤ…恥ずかしがるな」

「はい…閣下」

顔をあげダイヤも笑顔になった瞬間に気付くとベットに移動していた。

驚いてるとイザマーレが上にのしかかっていた

イザマーレの顔が間近でダイヤを見つめている

「!!!!」

「よく決断してくれたな…ダイヤ、リリエルの事を宜しくな。

吾輩もお前を守ってやる。もう1人ではない…永遠にな…」

ゆっくり優しく口唇を合わせた

全てイザマーレに身体を委ねたが…

「!!!閣下!胸の傷なんか舐めないでください!閣下の口を汚す訳には…」

息絶えそうになりながら叫んだ

幼き頃に手術したL字型の傷…

ダイヤにとって、成人してからも酷く残るその傷を可愛がられるのは

初めての事であり苦手でもあった

「…汚れる?…そんなことなかろう?…吾輩は汚れるなど少しも思ってもいない

…ほら…隠さないで委ねろ」

ダイヤの腕を押さえつけ舌を這わせた

「…閣下…お慕いして…ま…す…」





快楽の刺激に耐えながら囁いた

何度もいかされても許されることもなく、愛契約は続いていった


自然に涙が溢れる。これまでの想いがこみ上げてくる。

愛される喜びを知り、同時に思う。悪魔の愛の深さを……そして

それを知りながら、自分を引き寄せたもう一人の彼女のことを……








next                        目録に戻る



 
 
 

最新記事

すべて表示
校長のサロン

「理栄先生!!本当ですか…!!」 噂を聞きつけたスプネリアとリリア、ムーランの3名が駆けつけると 同じように見に来ていたプルーニャ、ダイヤと出くわす 「あら?早速、いらっしゃったわね♪お疲れ様です♪」 理栄がニコニコと微笑んで出迎える...

 
 
 
魔鏡学園

「イザマーレ、お帰り…っておい」 副理事長室で待ち構えていた守衛ウエスターレンが、一瞬固まる 「…浮気か?」 ニヤッと目を細めるウエスターレン 「ウエスターレン…馬鹿な事を言うな」 言葉とは裏腹に、静かに笑みを浮かべるイザマーレ 「あ、あの…」...

 
 
 
交錯

生徒会室で眼光鋭くモニターチェックしながら 紫煙を燻らせていたウエスターレン 突如、一番手前にあるモニターが光を放ち、画面にノイズが走る すらっとした指先を巧みに動かし、相手からのメッセージを受け取る 「…マジか。了解した。」 軍服を着こみ、すぐさま部屋を後にする …………...

 
 
 

コメント


©2022 by 里好。Wix.com で作成されました。

bottom of page