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白昼夢


朝になった

夜明けまでダンケルと絡み合い、ヘトヘトになりながら

ダイヤは一魔、朝風呂に入りに来ていた


女子風呂にゆっくり浸かり、出てきたところで立ち止まった

ダイヤの目の前で、衝撃的な光景が繰り広げられていたのだ



裕子のクラスの生徒が、

無地の浴衣を着崩しているイザマーレに迫っていたのだ。

迫られたイザマーレも不敵な笑みを浮かべ

その生徒を抱き寄せている


「…どうされたいのだ?」

「…キスして…イザム先生…」

そのままイザマーレの首に腕を回す

抗いもせず受け入れ、熱い口づけを交わし合う

「…んっ…あっ…もっと…」

とろけそうな表情を浮かべる生徒


「!!!!」


そんな事って…!!

あまりの衝撃に、その場から逃げ出すダイヤ





「おっと…危ね~な!…って新米ちゃんか。」


その時、ちょうどエレジアと飲み明かして

戻ろうとしていたウエスターレンと出くわす


「…っ ウエスターレン様!!!」

益々焦り、パニックになりかけるダイヤ


挙動不審なダイヤの様子を不思議に思い、

邪眼で透視するウエスターレン


「…ああ、心配するな。

そいつは、イザマーレ本悪魔じゃない。

恐らく、ベルデに頼んで作ってもらったクローンだろ」


「…へっ?」


「本悪魔はまだ、順調に扉を消したままだ。

だが、お前がそんなに焦るなんてな」


ニヤッと笑いながらウエスターレンは颯爽と立ち去った

今まさに話題にしていた本悪魔のいる部屋の元へ…





 
 
 

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