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芝居猫


「オペラ座の魔物」で使用されていた劇場の入口にある土管に

いつも座り込んで寝ているサムパラガス。

愛する女猫は、次のお芝居のシーンの為にお着替え中。

代わりに仲良しのリリアロラムが傍に寄り添い、

彼の語る昔話に耳を傾けている……


やがて、サムパラガス演じる舞台が始まる


暴れん坊の名を欲しいままにする海賊猫のダンケルタイガー。

彼を懲らしめるために遣わされた敵方シャム猫のリエドルボーン。

ふわふわ真っ白の毛並み、美しい声。

「綺麗すぎる女は危険!!」と、

最初から第六感が働くダンケルタイガー。


だが、リエドルボーンとの丁々発止のやり取りは案外と面白く

恐れをなして建前ばかりの連中より、気を許せる相手と感じるようになる

リエドルボーンも、おねだりを聞き入れてくれるなら、

いじめ倒すのも可哀そうなんじゃないかと思い始める。


ダンケルタイガーを演じているサムパラガスに相談して

最後は船の上で愛の歌を歌い上げ、芝居はフィナーレを迎える







 
 
 

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