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花誘う


「副理事長…」

「どうした、リリエル。おいで」


午後の授業も終わり、そろそろ下校時刻。

いつもの見回りに行こうとしたのだが、思いのほか寒い


「午後の見回りに行こうと思ったのですが…

とても寒くてビックリしちゃいました

イザマーレ様に、温かいお茶を

先にお持ちした方が良いかと思って…///」


目をどこかキョロキョロさせながら、

ソワソワと落ち着きないリリエルの様子に

イザマーレは思わず吹き出しそうになるのを堪える


「お前は意外と、嘘が下手だな(笑) 

一緒に行ってほしいなら素直にそう言え。

少しだけ待ってろ。この書類にサインしてからな♪」


「も、もう…あの…はい…///////」


恥ずかしさの余り、顔から湯気が出そうなほど

真っ赤になるリリエル

誤魔化すように顔を反らし、窓を眺めた瞬間、驚いた


「!!!…イザマーレ様っ 雪!!雪が降ってます!…わあ♪♪

すごーい!!!道も校庭も、全部真っ白!!!(・∀・)」

窓のそばに駆け寄って、はしゃぎ始めるリリエル


「そういえば、今日は降るとラァードルが言っていたな。

確かに寒いわけだ。誰かさんの言い訳が

全て嘘にならなくて良かったな(笑)」


イザマーレも立ち上がり、

リリエルの傍に行き、後ろから抱きしめる


「待たせたな。今日は吾輩を、どこへ連れて行こうというのだ?」


「えっ(;゚Д゚) //// み、見回りですよぉ……」


「はいはい。見回りね。行先は理事長室、守衛室、

…最後にあの裏庭か?寒いから、髪に乗せてやろうな♪」


笑いながらリリエルを小型化させ、副理事長室を後にする




 
 
 

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