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魔宮殿


ダンケルの魔力で強力に覆われた結界も何のその、

難なくスルーパスし、建物内に入り込む。主電源を保護する壁を

一時的に言霊で無効化させ、再起動させた後、

すぐに超強力な結界で保護する


「…ま、ここまでは簡単なんだが。僅かなエラーが顕在化するのは

この後だろうな。」

ややため息をつきながら、紫煙を燻らせるウエスターレン


物事において、最も危険で警戒すべき事象は、一度停止させたものを

再起動させた時なのだ。通常であれば、魔のグルーブによって

自動操縦されていたものが、一時的に時計仕掛けのグルーブに変則する。

その時に生じる誤差が物事に与える影響は、決して小さくないのだ


「ミルに情報を集約させている。

もうしばらくは、待機しておく必要があるだろう」


魔界中のオーラを注意深く確認しながら

ダンケルの執務室に移動する3魔


ふと、リリエルが部屋を見回すと、

半開きになった引き出しに見え隠れする書類の束………


「そうですね…せっかくだから、この機会に、陛下のデスク回りも

整理して差し上げましょうか」


それ以外に、やる事も当面ない3魔

リリエルの言葉に賛同して、すぐに取り掛かる………




 
 
 

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