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龍宮船


いよいよ魔界に帰還する事になった

風神界の城の横に龍宮型の巨大船が横付けされ、

搭乗客の到着を待っていた


今回は、雷神夫婦、風神夫婦も魔界に一緒に来る事になった


「イザマーレ君。我々も一緒に魔界に行かせて貰う事にしたよ!

急ぎでもないなら、ゆっくり地球見物でもしていかないか?」


「雷神殿、船を出して頂きありがとうございます

急ぐ旅でも無いですし、リリエルも喜びます」

「嬉しいです💕もう少し一緒に過ごせますね(*´艸`*)」


嬉しそうに微笑むリリエルの隣で談笑するイザマーレ


船の搭乗口では紫雲、壱蛍の親子龍が

沢山の使い龍を従えて待ち構えていた


「紫雲、壱蛍船出してくれてありがとう! よろしく頼むよ

それと、サムちゃん達にまだ紹介してなかったよね?

こっちが吾輩の使い龍になった壱蛍だよ!」


「初めまして、イザマーレ様、リリエル様。

ラァードル様の使い龍、壱蛍と申します。よろしくお願いします」


「うむ、紫雲殿、壱蛍、よろしく頼むな」

「紫雲さん、壱蛍くん、よろしくお願いしますね︎💕」


リリエルから挨拶された途端、顔を赤らめる紫雲壱蛍親子だが


「リリエルは吾輩のだから渡さんぞ」

「壱蛍、リリエルちゃんに惚れても無駄だからね💦」


コソッとイザマーレから耳打ちされ、

ラァードルからも宣告される壱蛍だった




紫雲に案内され船内を見学する

レストラン、ラウンジ、カジノ、図書室等など設備が充実している

雷神夫婦が揃って雷神界から出掛ける時はこの船を利用するので、

雷神夫婦専用フロアがあり、部屋の近くには執務室や会議室等も完備されていた

また、そのフロアには雷帝妃の意向で風神夫婦専用の部屋まで用意されていた


一通り船内部を見た後、

客室に案内するようラァードルが紫雲と壱蛍に告げる


イザマーレ達を3室しかないフロアに案内すると、

リリエルが興味津々でキャーキャーしながら各部屋を見て回る。


その傍でイザマーレとウエスターレンが話をしていた


「イザマーレ、お前は真ん中の部屋を使えよ。リリエルも喜ぶだろ?」

俺は右隣の部屋にするから、バサラは左の部屋な」


「ここなら時々、閣下と会えるね💕」

イザマーレへの愛情が駄々洩れのバサラ


「バサラ、覗きは禁止な」

邪眼を軽く開き、細い目で睨み、牽制するウエスターレン


ベルデは図書室近くの部屋を希望し、嬉しそうに入っていく


ロビーで寛ぎながら待っていたラァードル達の所に

皆の案内を終え戻って来た紫雲と壱蛍


「皆様をそれぞれのお部屋にご案内致しました

帝も一度お部屋に参られますか?」


「そうだな、部屋で一休みするか♪マミィ💕」


「そうですわね。お部屋に参りましょうか(*´艸`*)

あなた達のお部屋も用意してありますので、どうぞお使いになってね」


雷神帝に抱き寄せられ、微笑みながら、風神夫妻を促す雷帝妃




「ラァードル、お前達はどうする?一応近くに用意してあるが?」


「冗談きついわ、親父💦 別フロアの部屋にしてよ~

あ!そうだ!レストランやラウンジに近い所がいいや。壱蛍、部屋ある?」


突然ラァードルに訊ねられた壱蛍は笑いを堪えながらも律義に応える

「はい、ございます ご案内致しますね」


雷神風神両夫妻は紫雲に、

ラァードルとスプネリアは壱蛍に


それぞれ部屋に案内されていく







 
 
 

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