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企む屋敷


その日の夜、屋敷のリビングでリリエルの手料理を嗜みながら

今後について、3魔で話し合っていた


「…そうでしたか。」



「入り口は、この魔界では日常茶飯事な

低レベルな事件に過ぎないが

事故とは言え、スプネリアに被害が出た以上

公的に裁き、処分するしかないだろうな」


「そうか。単なる私刑なら、

ラァードルの憂さを晴らしてやれたのにな」


「…ではやはり、閣下が…?」


「リリエル、心配するな。

明日にでもラァードルに全てを伝えに行く。

ラァードルの意向を聞くまで、勝手に動くことはしない。

あいつらは、吾輩の保護下にあるからな。

後からの報告など、どうにでもなる」


腑に落ちない表情のリリエルの髪を撫で

不敵な笑みを浮かべるイザマーレ


「やれやれ。今回はカッコいい王子は封印だな♪

俺も付き合ってやろう」

イザマーレの真意に気づいたウエスターレンもほくそ笑む


「…!!それって…キャー(≧∇≦) 素敵です♪♪」

狙いを読み取ったリリエルは、イザマーレに抱きついて喜ぶ


「お前も連れて行ってやろうな♪

大人しく、吾輩の髪に座っていろよ?分かったな(笑)」


「は~い♪ あ、お茶、淹れ直しますね♪」

ルンルン上機嫌でキッチンに向かうリリエルを

笑顔で見守るイザマーレとウエスターレン…




 
 
 

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