狂気な愛
- RICOH RICOH
- 2024年10月14日
- 読了時間: 1分
屋敷内で拘束されたまま、監禁されているエマ
無数の傷の痛みに顔を歪める
暗闇なので、今が昼なのか夜なのか、それさえ分からない
ようやく愛してもらえると思ったイザマーレは、
いつの間にか姿を消したままだ
その時、扉が開きウエスターレンが入ってきた
「…っ、長官!閣下はどこです?
昨夜は優しく抱きしめてくださり、髪を撫でてくださいました
激しい折檻を受けましたが、その後どこかに行ってしまって……
お忙しい閣下の事ですから、きっとそのせいで……」
ペラペラと捲し立てるエマに、
しゃがみこんで不敵の笑みを浮かべるウエスターレン
「哀れな女だな。よくもそこまで都合よく、解釈できるもんだな♪
望みは何一つ手に入らない。そして最早、戻る場所さえ
奪われてるというのに」
「……長官?何を言ってるんです?意味が分からない!」
「どれほどのバカでも、すっとぼけでも分かるよう、
教えてやろうな。ありがたく思えよ♪」
エマの髪をつかみ、無理やり起き上がらせ
邪眼を開いた
「!!!!」
暗闇の壁が突然消え、丸太小屋の部屋が映し出された
Comments