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欲張りな花


眠りに落ちた悪魔の腕からそっと抜け出し

リリエルは窓から星を眺めていた


「……」


一人夜空に映る星を眺めては、涙を流していた、あの頃の日々。


悪魔として生まれ変わり、愛しい悪魔の妃として迎えられ

ようやく一緒の時間を過ごせるようになり

愛しい思いは減るどころか、増え続けている


その時、背後からフワッと抱きしめられた


「…待たせたな、リリエル」

イザマーレのぬくもりに嬉しくなり、抱きつくリリエル

「閣下…」


イザマーレはリリエルの髪を優しく撫でながら、

険しい表情をする


「すまなかったな。怖い思いをさせた。すぐ元に戻してやるからな…」

リリエルを抱き寄せ、口唇を重ねる


「////閣下…私、いつの間にか、

閣下と寄り添えない夜が耐えられないほど、

欲張りになってしまいました…甘えても…いいですか…?」


恥ずかしそうに顔を赤くして、俯くリリエルを

イザマーレは優しく見つめる


「…いい子だ。可愛がってやる。おいで、リリエル…」


再び口唇を深く重ね、舌を絡めながら、服を脱がせていく

先程、男悪魔に触れさせた場所は特に念入りに愛撫を重ねる

快感に吐息を漏らすリリエル


「恥ずかしがることはない。

吾輩の前では、どんなに欲張りになっても

構わない。お前の全てで求めろ。良いな…」


そのままリリエルの全てを舐め尽くし、味わい、愛し合う…



 
 
 

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