花を独り占め
- RICOH RICOH
- 2024年10月14日
- 読了時間: 2分
翌朝、コーヒーの香りに目を覚ます男悪魔
「あ!起きましたか?もう少しで朝食できますから
待っててくださいね、お兄様♪」
振り向いて微笑むリリエルに、
照れながらも穏やかな表情を見せる悪魔
「…本当に作ったのかよ💦
朝飯なんか、食ったのいつ以来だろう」
「クスクス、そうなんですか?…
はい♪お待たせしました。どうぞ、召し上がれ♪」
この日の朝食メニューは
コーヒーにトースト、ウィンナーにゆで卵、旬の野菜のサラダ
「えっ、スゲー!!美味そう…」
「ちょうど、お買い物した後で良かったです♪
遠慮なく、食べてくださいな♪」
「…お前の事、すごく誤解してたよ。悪かったな。
お前って多分、周りのものに素直に愛され、
幸せな生活ってやつが当たり前な毎日を送ってたんだろうな」
「…お兄様?」
「……あいつにも、そんな生き方を選べるチャンスがあったら
違ってたんだろうな…すまなかった。いただくよ……」
そう言ったまま、気を失ったように眠りにつく男悪魔
「…おはよう、リリエル。」
姿を現し、抱きしめるイザマーレ
「閣下♪おはようございます♪♪……
この悪魔に、朝食くらい食べさせてあげても良かったんですが…」
「リリエルの手料理なんぞ、10万年早い!
吾輩がありがたく戴くからな♪♪」
「クスクス…どうぞ、召し上がれ♪」
微笑むリリエルにイザマーレも笑顔になり、
抱き寄せてキスをする…
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