花の願い
- RICOH RICOH
- 2024年10月19日
- 読了時間: 2分
その頃、屋敷では……
「長官、お疲れ様です。お茶をお持ちしました♪」
イザマーレと甘い時間を終えたウエスターレンの元に、
リリエルは訪れていた
「おっ、気が利くな♪サンキュ」
ウエスターレンは笑顔でリリエルを迎える
デスク上に並ぶ無数のモニター画面を隈なくチェックしながら
差し出されたお茶を飲み、紫煙を燻らせる
「…長官。あの……」
「ん?どうした、リリエル?」
リリエルの呼ぶ声に、ウエスターレンは振り返る
「…私は、本当に何も気にしてなかったんです。
だけど、彼女のせいで、プエブロドラドの空気まで澱んでしまった……
それは、やはり許せません。そう思うのですが…それでも、あの……」
困ったように俯き、次第に涙まで浮かべるリリエル
「お前の王子が、悪者になるのは耐えられない。だろ?」
ウエスターレンはリリエルの髪を撫でながら、ニヤリと笑う
「////////……」
ウエスターレンの言葉に、泣きながら見つめるリリエル
「心配するな。あいつがお前の気持ちを分からないわけないだろ?
イザマーレに任せておけば大丈夫だ。安心しろ。」
「…長官……」
「俺の頼みもあって、少しだけ時間を稼がせてもらってるんだ。
すまないな。だが、お前は何も心配しなくていい。
あいつのカッコいい王子姿に惚れ直すぞ♪」
「……!」
「すべて片付いたら、本当に行こうな。準備しておけよ♪」
「///……はい。楽しみです♪」
ようやく笑顔になり、部屋を後にするリリエル
ウエスターレンは笑顔で見送る。そして…
執務室で、リリエルの様子が気になって仕方がない大悪魔に
呼びかける
(聞いたか?責任重大だな♪)
(遠隔操作でのおねだりとはな(笑)仕方がない。
お前も協力しろよ、ウエスターレン)
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