謁見の間
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 3分
ラァードルとスプネリアが立ち去った後の謁見の間
「やれやれ、これでようやく、事件絡みについては
ひと段落だな。あとは夢魔の処遇だけ決めてやれば」
ため息をつきながら、イザマーレに笑いかけるウエスターレン
「ウエスターレン、ご苦労だったな。ところでどうだった?」
「ああ、風神夫妻にもスプネリアに会わせてやりたいと思って
伝えに行ったが、すでに出迎える準備をしているようだ。
こちらから行ってやろう。」
「そうか。では、スプネリアの体調も考えて、明日にでもすぐ行こう」
「…楽しみです💕 長官、いつもありがとうございます」
2魔のやり取りを見守りながら、微笑むリリエル
そんなリリエルの様子に、ウエスターレンはやや驚く
「! リリエル……イザマーレ、教えたのか?」
「ああ。当然だろ。大事な場面でこいつに泣かれては困るしな(笑)」
「///もう!どうせ、私は泣き虫ですよーっ///」
真っ赤になってプンスカするリリエルに微笑むイザマーレ
3魔のやり取りをそれとなく眺めていた雷神夫妻
雷帝妃はそっとリリエルの手を握る
「リリを愛し、私に再び出会わせてくれたように
彼女の心も救ってくださるのね…リリなら
きっとすぐ分かると思うわ。風帝妃は、魔界で
大魔王后として紹介されたあの彼女と同じオーラだから。
そして、風貌は…先程は驚いたわ。とてもそっくりなんだもの。」
「! お母様、気づいてらっしゃったのですね?」
「ふふ💕でも彼女は、母である風帝妃とは違うわ。
不安癖は似てしまったようだけど、それ以上に愛と信念に
満ち溢れてる。…リリ、あなた、彼女にもイザマーレ様を…?」
「あ、はい/// つい、放っておけなくて……」
「おねだり癖の困った子💕本当に私にそっくりね」
「! そうなのですか? はい、私のせいで、いつも
閣下にはご迷惑をおかけしてます…💦」
申し訳なさそうに俯くリリエル
「ハッハッハ、まあ、良いではないか。そのおかげで
世の中が少しずつハッピーになるんだから。だが時には
お前も彼に甘えるべきだぞ💕 な、イザマーレ君」
豪快に笑いながら、イザマーレにウインクする雷神帝
「さ、お前も今日は疲れただろう。イザマーレ君の元でおやすみ。
ウエスターレン君、今日は思う存分、付き合ってもらうぞ。
先程のベルデ君とのチェスも、なかなか痺れた♪」
「私は彼女たちと、いろんなお話をしながら過ごすわ💕」
「…では、お言葉に甘えて失礼します。リリエル、おいで。
ウエスターレン、また後でな」
リリエルを引き寄せ、イザマーレはその場を立ち去る
残りのメンバーは、ウエスターレンも交え
夜な夜なゲーム三昧で盛り上がる
雷神界は、静かに夜の闇に包まれていく……
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