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鉄壁の赤


数日後、ウエスターレンの軍勢が演習すると情報が入った。


バサラも演習を見に呼ばれていた。


イザマーレはリリエルを連れて…

ダンケルもダイヤを連れて各々演習を見つめていた


「今日はお前らの演習を見せるため、陛下と閣下にもご臨席賜った。

お前ら抜かるなよ!気合い入れろ!演習開始!」


ウエスターレンの掛け声で一斉に軍勢が素早く動き出す。


戦闘体制は抜群だった。

ウエスターレン側の兵士が襲われ倒されそうになれば、

他の兵士が助け、敵側の兵士を倒し進んでいく。

その間もウエスターレンは何も指示をせず軍勢を見つめている。


バサラは驚きを隠せなかった…





ウエスターレン軍は敵陣に攻め込む時も体制はそのままで

進んで敵陣の全ての周を取り囲み

兵士を次々に倒して敵陣のウイークポイントまで到達した。


ダンケルは嬉しそうに見つめ微笑んでいる

イザマーレも腕を組み納得したようにウエスターレンを見つめて

ニコニコしていた。


演習を終えウエスターレンの前に集まった軍勢


「皆の者!素晴らしいではないか!大義であったぞ!

これで魔界も安泰だな♪ウエスターレン、素晴らしい軍勢だな!」


ダンケルが微笑んで言うと

ウエスターレン軍も腕を上げて歓喜な声で答える。


「さすがだな!ウエスターレン!良かったぞ♪」

イザマーレもウエスターレンに嬉しそうに言った


バサラは固まってウエスターレンの軍勢を見つめていた…


ウエスターレンは軍勢に指示すら出していないのに

ここまで完璧にこなす


ショックで、兵士たちをただ見つめる事しか出来なかった…





 
 
 

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